毎日のできごとの反省

 毎日、見たこと、聞いたこと、考えたこと、好きなことを書きます。
歴史、政治、プラモ、イラストなどです。

石平氏の誠

2021-05-27 15:29:23 | Weblog

このブログに興味をお持ちの方は、ここをクリックして小生のホームページも御覧ください。世界中のどんな評論にもない奇想天外・荒唐無稽な中国論があります。

産経新聞の平成22年11月23日に曽野綾子氏が書いている。昔の週刊朝日に歌手の加藤登紀子氏がのせた文章である。

 日本という言葉を発するときに、たえず嫌悪の匂いが私の中に生まれ、その言葉から逃れたい衝動にかられる。 

というのだ。加藤氏は日本に誇りを持てないどころか嫌悪すると書いているのである。ところが加藤氏は知床旅情などの、いわゆる日本情緒のあふれた歌を歌っている。私にはここに不誠実を見る。日本にいて日本の歌を歌い、豊かさを謳歌していながら日本に嫌悪を感じている、と言うのだ。これは本心だとは思われない。何故そんなに日本が嫌なら日本にいて日本の国籍を持って日本人として生きているのか、としか言いたくなるではないか。

 加藤氏とは対照的な人物がいる。日本で言論活動で活躍している韓国系の呉善花氏と中国系の石平氏と言う二人である。二人は多年日本で日本人の立場を擁護する言論活動を繰り広げてきた。しまいには自分の出自である韓国や中国の人たちの民族性に疑問を呈するような発言に至ってしまった。これは日本を忌避する加藤氏と同様に祖国を忌避するにいたったのである。だがそこからが加藤氏とは違う。

 とうとう彼らは日本に帰化したのである。つまり日本人になったのである。それはそうであろう。まともな理性があるならば、祖国をあれだけ否定して平然とその国の人でいられようはずがない。私は必ずしも両氏と意見が一致するわけではない。しかし彼らは思想家としても人間としても真似が出来ないほど誠実なのである。翻って日本の自虐史観の人たちは、自国を否定する言動を繰り返しながら平然と日本人でいる。不誠実の極みとしか言いようがない。あるいは加藤氏のために弁じれば、週刊朝日での発言は、そのことがあたかもカッコイイようだったと思えての若気の至りでの発言であって、現在はそんな心情は持っていないのだろう。だから日本人として平気で生活しているのだろうと好意的に解釈してあげよう。



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3 コメント

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左翼の方がインテリ (rakitarou)
2021-05-28 12:44:47
誠様のご推察どおりだと思います。団塊の世代頃までは、日本(国体とか戦中の天皇とかの連想が強い)を否定することが「意識高い系のインテリの証」だったのです。しかし体制に染まらずには生きてゆけないから「モラトリアム」と称して、本当は共産主義を目指しているけど経済大国の歯車の一つとしてけっこう楽しく日本の国の中で過ごしてきた。加藤登紀子も多少の矜持はあるでしょうが日常社会より薄汚い「芸能界」でそれなりに番を貼ってきたのですから同罪で、本来口先で偉そうなことは言えないはずなのです。それをしゃあしゃあと言いのける所が「タレント(天の与えた図々しい才能)性」だと一つ下の世代で正面から批難されてた自衛官だった私などは感じております。
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コメントありがとうございます。 (goozmakoto)
2021-05-28 18:09:07
中共政府にしっぽを振りながら、日本を悪し様に言うことを正義と心得ながら、日本人をやめようとしない人たちの不誠実を深刻に感じる次第です。
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コメントありがとうございます。 (goozmakoto)
2021-05-28 18:09:08
中共政府にしっぽを振りながら、日本を悪し様に言うことを正義と心得ながら、日本人をやめようとしない人たちの不誠実を深刻に感じる次第です。
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