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ごく初期の複葉練習機です。陸軍練習機として製作されましたが、民間機として多数払い下げられ、アクロバット飛行などのイベントに活躍し、航空日本の基礎を担った機体として有名です。ただし、元はフランスのニューポール戦闘機で、機体を中島飛行機がライセンス生産したものです。当時はまだエンジンをライセンス生産する技術力がなく、ル・ローンエンジンを直輸入したのでした。
練習機ですが、元戦闘機の立派なものです。飛行機の黎明期とあって当時は、滑走機といって、飛行機の姿をしているが、空を飛べずに滑走だけして訓練する珍妙な飛行機もありました。この滑走機サーカスで使われて、心棒からワイヤで貼られてテントの中をグルグル回る曲芸を披露したこともあります。しかし、テントの中は排気ガスがあっという間に充満し、客はむせるは、涙を流すはで大変だったそうです。
ところでニューポールはフランス語で、Nieuportと書きますが、最後の子音は発音しないのがフランス語です。ちなみにフランス語はhは原則発音しません。従って広島(hirosima)は、イロシマという妙なことになるのです。ひろまち、という地名があったら地元の人は怒りそうです。
申し遅れましたが、このキット、いわゆるプラモではありません。レジンといって樹脂の一種なのですが、接着には瞬間接着剤しか使えない、というしろものです。単葉機ならいいのですが、複葉機の場合上の翼を、細い何本もの支柱で支えるので、いかに10数秒で取り付けるか、というのが難題です。この前に一機完成直前だったのですが、事故って潰してしまいトラウマになっていました。そして今回の完成でトラウマ解消の次第です。
そんなわけで一時は普通のプラモでは、売っていないレアな機体が、レジンキットで随分売られていましたが、作りにくさがあって、今はほとんどの模型店には売ってはいません。「甲式三型練習機」とインターネットの画像検索しても、某マイナーメーカーのプラモがヒットしただけ。まして、スキーを装備したこのキットです。作った人もあまり多くはないと思います。希少価値だけと思いきや「コロジー」というポーランドのメーカーの、モールドはとても正確で綺麗です。もし店頭で見かけたら、是非・・・あまりお薦めはしません。完成するかが保証の限りではありませんから。
私は、少女漫画も大好きですが、こういう戦闘機の模型も好きです。
あっ、それから、
第二次世界大戦のことですが、、、、
私が、『大平洋戦争』という言い方をしたら、、
おばあちゃん(私の祖母)が、
『大東亜戦争というんですよ』と、直されました。、、、、、確かにそうですね。
当時の日本兵は、さまざまな葛藤に苛まれながらも、祖国を守るために戦ったと思います。
今の価値観で、昔のことを批判してはいけないと、私でさえも思います。
私は、書籍でも太平洋戦争と書くか、大東亜戦争と書くかを思想のリトマス試験紙にしています。太平洋戦争と書いてあるのは、基本的に信用しません。子供の頃太平洋戦争と言っていたのを、自分で洗脳し直した結果です。