6丁目のつぶやき

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我が家のシンボルツリー 桂

2022-10-20 | 銘木

約30年前

我が家の南側崖上の狭い急斜面は
庭園にもならず雑草の天下で
組石でなんとか対面を繕っていた
 
ある日
友人の造園家から
その急斜面に
木をプレゼントするから選んでと・・・
 
崖地の斜面に育つかなぁと
思いながらも
枝ぶりが大きくハート型の葉で
甘い香りの
桂が良いと・・・
 
春の紅い新芽、夏の新緑
秋の真っ黄色といい
風にのったらほのかな甘い香りがする
桂は我が家にとって四季の季節感を
窓越しに味わうことの出来る
大事な木となった
 
毎年成長著しく今では
根元で直径約50cm高さ12mを超える
巨木となり
シンボルツリー化した桂は
愛着が湧き
遠くから望んでも
その大きさが際立つ
 
台風が来た時など大きく揺れ
もしも倒れたら
隣家に被害が及ぶのではと
心配で夜も眠られなくなった
 
 
この間の台風は事なきを得たが
最近北海道にも強風が吹き
ポプラが道路に倒れたり
心配のつきない昨今だ
 
悩んだあげく
窓から葉が見らる程度を残し
剪定してもらう事に決め
友人の造園屋さんに頼んだ
 
ヒマラヤで遭難した人を
探しに行ったほどの登山家で
もちろん岩登りもやる
私の友人だ
 
大きな桂の木を狭い敷地で
重機も使わず
隣家にも落とさず
剪定するのはどうするのか
興味津々で当日を迎えた
 
時間は掛かったが
ハーネスで多くのカラビナを駆使して
種類の違うロープを巧みに操り
安全を確かめながら
チェーンソーやノコギリで
 
 
 
ロープを切り倒す枝に
巻き付け
垂直に落とす方法で順次続け
無事剪定し終わった
 
 
さすが登山家と感心
カラビナ、複雑なロープ使いと
小枝を渡歩く作業で
命をかけた仕事に
終始見上げて首が痛くなった
 
安全を確保しての
我が家のシンボルツリー剪定であったが
この桂はまだ若い
この先小枝が生え伸びるかもと・・・
 
剪定し終わった桂は
シンボルツリーとしての
存在感も充分にあり
痛い目に合わせ申し訳ないと
合掌して終わった
 
 
翌朝目の覚める様な快晴
今まで日陰だった三階の窓から
陽が煌々と刺し
朝日の温もりが
格別であった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント (1)
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