中学生の時
友人の家に遊びに行くと
手巻き式ゼンマイ蓄音器があり
SP盤ベートーヴェンの月光を
何度も聴いたものだ
当時まだ竹の針で
レコードにのせトレース
パチパチと雑音の中
甘美なメロディーが響く
ピアノの音色が
ロマンチックで幻想的な
どこか物悲しい
誰かを恋した様な
感受性高い青春の1ページだった
変色したカバージャッケットには
ウィーンフィル管弦楽団で
ピアノはバックハウスと
書いてあったと思うが定かでない
それがきっかけで以後
クラシック、ジヤズ、ポップス、歌謡曲と
音楽にのめり込み
トランジスタラジオで
聴いたものだ
LP、MD、カセットそしてCDと
時代の流れに従い
オーデオ装置も変わり
音質にこだわり
長時間聴いて
満足感に満たされていたが

今は曲配信でスマホへダウンロード
デジタル化が情緒も無くピンとこない
変われば変わったものだ
レコードやCDは収納棚で
忘れられた存在となり
今や飾りのいきをでない
ピアノソナタ第14番嬰ハ短調『月光』は
バックハウス、ユリ.ブーコフ、
バドウラ.スコダ、ジョン.オコナーと
LP3枚、CDは1枚
演奏者を比較して
絶妙だ、優美だ、感傷的だ、技巧的だと
独りよがりで悦になっていが・・・

懐かしくなり
久しぶりにレコードプレーヤーに
かけてみたがCDも同じ

音がキンキンと聴こえて
装置が壊れたのか
こちらの耳が難聴になったのか
耐えられなく
聴くのをやめた

そう言えばベートーヴェンも
20代後半から耳が聞こえなかったとか
にも関わらず次々と作曲
楽聖は違う
今や高価なオーデオ装置も宝の持腐れ
断捨離を考えなくてはと考えるが
捨てるに捨てられずの
今日この頃だ