褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 にがい米(1949) ネオリアリズモの傑作です

2019年01月12日 | 映画(な行)
 戦後のイタリアはナチズム、ファシズムの恐怖から必死で抜け出そうとしていた頃。そんなイタリア庶民の哀歓を現実的な描写で描いた1940年代半ばから1950年代の後半にかけてのイタリア映画の様式をネオリアリズモと呼ぶ。確かにこの時期のイタリア映画は傑作ぞろい。ロベルト・ロッセリーニ、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、ヴィットリオ・デ・シーカといったイタリアが生み出した世界的名監督達はネオリアリズモから出発した。そんなネオリアリズモの代表的な作品なのが今回紹介するにがい米。イタリアの食い物といえばパスタが真っ先に思い浮かぶが、本作はタイトル名から想像できるように水田の農村を舞台にした映画。イタリアの戦後の映画らしく、貧しさから抜け出そうと苦しみもがく人々の様子が描かれている。そこにはセンチメンタルな感情をいっさい廃しただけでなく、夢も希望も感じられない。
 確かに内容は暗いが、画面を通して目立っているのは当時18歳のピチピチギャルのシルヴァーナ・マンガーノ。服の上からでも爆乳だとわかるド迫力ボディは、日本の巨乳ギャルを見慣れている俺でもビックリするぐらい。自慢のオッパイを揺らしながら踊っている様子は大昔の映画なのに今観てもエロい。

 貧困から安易に抜け出そうとするバカップルから労働の有難さがわかる?ストーリーの紹介を。
 北イタリアのポー川流域において。この地域には毎年出稼ぎに多くの女性がやってくる。その中に紛れて、首飾りを盗んで警官に追われているウォルター(ヴィットリオ・ガスマン)の彼女であるフランチェスカ(ドリス・ダウリング)の姿もあった。フランチェスカはウォルターから首飾りを預かっていたのだが、その高級そうな首飾りに目がくらんで彼女に近づいてきたのが爆乳娘のシルヴァーナ(シルヴァーナ・マンガーノ)。後からウォルターがやって来たのだが、なんとシルヴァーナはウォルターを好きになってしまい更には彼の米盗みの計画に加担してしまうのだが・・・

 いつの間にか三角関係、四角関係になっているように見えたが、盗むことばかり考えている奴がモテる理由がわからなかった。そんなことで悩んでしまったらこの映画の凄さに全く気がつかない。いつも胸のデカさに目が行ってしまって、女性の内面の美しさに気が付かないことが多い俺だが、本作には大いに感動させられた。それはきっと労働で得たお米の大切さがよくわかったからだろう。
 それにしてもイタリアのネオリアリズモの作品には日本人にも大いに共感できる内容が込められていることが多い。まさかイタリアの映画からお米の大切さを教えられるとは夢にも思わなかったが。
 力を合わせて目的に向かって働く姿には感動できるし、明日からは御飯を食べる時は一粒も残さないぞ!と思えるし、最後の方はちょっとした激しいアクション映画を観た気分になれる映画にがい米を今回はお勧め映画として挙げておこう


にがい米 [DVD]
ヴィットリオ・ガスマン,ドリス・ダウリング,シルヴァーノ・マンガーノ,ラフ・ヴァローネ
ジュネス企画


 爆乳が素敵なシルヴィア・マンガーノ。もう少し年齢を重ねた頃の映画ではルキノ・ヴィスコンティ監督のベニスに死す家族の肖像でも印象的です。


 

 

 

 

 


 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 競馬 シンザン記念予想(201... | トップ | 競馬 フェアリーS予想(2019... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(な行)」カテゴリの最新記事