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昔のフランス映画を観ると人生の哀歓を感じることが多々ある。例えば名作と言われる天井桟敷の人々。男女の三角関係を絡めながら喜怒哀楽を描いた人生の縮図をこの映画に観ることができる。そんな名作である天井桟敷の人々の監督がマルセル・カルネ
僕はフランス映画の凄さは戦前の1930年代~1940年代に集約されていると思うのだが、そんな良きフランス映画を代表する映画監督としてマルセル・カルネは挙げられるだろう。
今回紹介する霧の波止場はマルセル・カルネの1930年代を代表的な作品。題名の通り波止場を舞台にした作品だが、この波止場に集まってくる人たちは脱走兵、おちぶれている画家、ヤクザ、薄幸な若い女性など人生に疲れている人ばかり。
しかし、そんな人生の底辺で苦しみを味わいながらも、この波止場から脱出して新しい人生に向かおうとする男女が描かれているのがこの映画のストーリー。
ワケありの男女を描かせると1930年代のフランス映画は見るべきものがある
そしてこの映画の注目したいところに、映画らしい台詞が連発するところ。たいして男前でもないジャン・ギャバンが若い女の子を口説くたくさんの名台詞はこの映画の魅力的なところ。僕もこの映画に出てくる台詞を若い女の子にささやくとモテモテのはずなのだが・・・悲しいことにそれらの名台詞は印象に残っているだけで一字一句覚えていない。
これからは映画を観る時はメモ帳も忘れずに携帯しておかなければならない
それでは人生の哀歓を感じさせる霧の波止場を紹介します
霧の波止場 [DVD] FRT-290 | |
マルセル・カルネ,ジャン・ギャバン,ミシェル・モルガン,エドゥアール・デルモン,ロベール・ル・ヴィギャン | |
ファーストトレーディング |
フランスの港町ル・アブールまで20キロの場所において、ジャン(ジャン・ギャバン)はトラックの運転手にル・アブールまで乗せてもらう。ジャン(ギャバン)は波止場のボロ小屋同然の酒場パナマ亭に辿り着く。
ジャン(ギャバン)はフランスの植民地支配下におけるベトナムで兵役に就いていたのだが、彼はそんな兵役に嫌気がさして、脱走して逃げていた。
しかし、パナマ亭において人生に絶望していたのはジャン(ギャバン)だけではなく、お客として先に居た売れない画家であるミシェル(ロベール・ル・ヴィギャン)もその一人だった。ジャン(ギャバン)とミシェル(ヴィギャン)はお互いに人生に対する不平不満を言い合う。
ジャン(ギャバン)はネリー(ミシェル・モルガン)という若い女性が居ることに気付く。ジャン(ギャバン)はネリー(モルガン)と話している内に安らぎを感じる。ジャン(ギャバン)とネリー(モルガン)の2人が楽しそうにしているのを見て、ミシェル(ヴィギャン)はある決意をしてしまう
ジャン(ギャバン)とネリー(モルガン)はパナマ亭を出て波止場を歩いていると、波止場をうろついているヤクザのリュシアン(ピエール・ブラッスール)たち3人が絡んでくるが、ジャン(ギャバン)はリシュアン(ブラッスール)達を追い払う。そしてジャン(ギャバン)とネリー(モルガン)はその日の晩に会う事を約束して別れる。
ジャン(ギャバン)はベネズエラ行きの船に乗って、新しい人生を始めようとしていた。潔くネリー(モルガン)と別れるつもりだったジャン(ギャバン)だったが・・・愛し合った男女の結末は映画を観てください
霧で覆われる波止場の雰囲気が、落伍者たちの気持ちを表している効果を演出している。そして、いつの間にかジャン(ジャン・ギャバン)に付き添うようになる野良犬の存在もこの映画に深みを与える役割をしているのも見逃せない。
この映画に登場してくる人達は客観的に見て人生の敗北者たちそんな敗北者たちから人生の奥深さを感じる事のできる映画です
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秋田は今年は大雪です
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