褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 アルタード・ステーツ 未知への挑戦(1979) 人類誕生の謎に迫る

2018年09月17日 | 映画(あ行)
 本作に出てくる重要な道具として人間が入れるタンクが出てくる。それはアイソレーション・タンク。どうやら色々な用途で世界中及び日本でも使われているようだが、本作ではウィリアム・ハート演じるか科学者が変性意識状態(日常的な意識状態以外の意識状態のこと)になるために、自らアイソレーション・タンクに入って、自分自身で人体実験をしている。ちなみにタイトル名のアルタード(altered)は変性意識状態の事を示している。タンクの中には液体が入っており、この科学者が何のためにアイソレーション・タンクに入るのかは、後ほど追々と説明するが、個人的には好き好んで入ろうと思わない。

 さて、あまりにも優秀過ぎる科学者であるがために、この世の最大の謎を解明しようとするストーリーの紹介を簡単に。
20歳代半ばにして博士号の資格を持つ天才科学者エドワード(ウィリアム・ハート)は自ら何時間もアイソレーション・タンクに入って研究していた。人類は古代から進化のプロセスを辿っているので、人類の細胞は原始時代からの今まで引きずっているので、細胞のもっている記憶を逆に原始時代まで遡ることによって、人類の誕生の真理が明らかになるはずだと考えていた。アイソレーション・タンクに入って、幻覚を引き起こすのだが、エドワード曰く『面白いぞ』とか言って、外で監視していた友人のアーサー(ボブ・バラバン)と話していた。
 その後にエドワードは人類学者のエミリー(ブレア・ブラウン)と結婚し、子供も生まれて研究を一時中止する。お互いに生活は順調だったのだが、エドワードはメキシコにキノコを食べて幻覚を引き起こし過去にトリップをする部族が居ることを知る。またまた研究にのめり込むエドワードに愛想を尽かしてエミリーは子供を連れて出て行ってしまう。
 メキシコへ行き、キノコの効果を自ら確かめたエドワードは、また自らアイソレーション・タンクに入る。そうするとキノコによる幻覚作用と併用すると効果が抜群。彼の頭の中には原始時代にトリップするだけでなく、他のイメージも見える。どんどん実験を重ねていくのだが、次第にエドワードの体にも変化が訪れるのだが・・・

 アイソレーション・タンクやキノコなど使って幻覚を引き起こしているが、見ていて俺自身が麻薬をを使ってラリっている気分になってしまった。トリップした時のイマジネーションがなかなか面白く、キリストを茶化したような映像も出てくる。
 けっこう笑えたシーンが実験後に口から血を流しているエドワードの体のレントゲンを撮り、それを専門家に見せると『猿のレントゲンなんか持ってくるな』と言われたりするのには笑ってしまった。
 しかし、後半はなんだかホラー映画。すっかり変身してしまったエドワードが暴れまくる。さて、そんなエドワードの暴走は止められるのか?ラストシーンは正直なところ、俺はこんな結末で良いのか?なんて思ったのだが、もしかしたら感動する人の方が多いかもしれない。
 SF映画とホラー映画が融合したような映画。エイリアンみたいなアクションシーンは全くないが、色々と見どころはたくさんある。豊かなイマジネーション、そんなこと有りえね~!なんて思わせたり、ブラックユーモア的なセンスで笑わせたり・・・。
 ケン・ラッセル監督作品と聞いて観たいと思った人、幻覚症状を味わってみたい人、何だか変わった映画を観たい人、科学者になりたい人・・・等に今回はアルタード・ステーツ/未知への挑戦をお勧めしておこう。


アルタード・ステーツ~未知への挑戦~ [DVD]
ウィリアム・ハート,ブレア・ブラウン,ボブ・バラバン
ワーナー・ホーム・ビデオ


 監督はイギリス人のケン・ラッセル。シュール、エロ、変態のイメージがあります。彼のお勧めは少し毒舌なミュージカル映画トミー、ちょっとエロいホラー映画白蛇伝説、男二人がスッポンポンで対決する恋する女たち、キャスリン・ターナーが綺麗だった頃のクライム・オブ・パッションが良いです。
 

 




 

 

 

 
 





 

 
 
 
 

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2 コメント

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幻覚のイメージはヨカッタが・・・。 (mobile)
2018-09-19 09:02:06
後半、主人公が逆進化して猿人になって走り回るシーンは酷かった。
返信する
mobileさんへ (ディープインパクト)
2018-09-20 17:09:56
走り回ってからB級ホラー映画に成り下がってしまいましてね
返信する

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