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映画 インターステラー(2014) 壮大なSF映画

2023年08月11日 | 映画(あ行)
 いつもその抜群のアイデアで楽しませてくれるクリストファーノーラン監督が、宇宙を舞台に壮大な人間ドラマを描いたのが今回紹介する映画インターステラー。CGを使わずにビルをぶっ壊すのが好きな監督なだけに、SF映画ではあるがどこか懐かしいローテクな作風を感じさせる。特にお喋りなだけでなく冗談好きの長方形のロボットが使い勝手が悪そうに見えるのに大活躍するのが個人的にはツボだった。まあ宇宙を舞台にした映画なんか殆どが嘘くさいものばかりだが、本作はアメリカの理論物理学者のキップ・ソーンをスタッフに迎えたガチな宇宙観が展開される。そして宇宙に関連する専門用語がけっこうな割合で飛び交う。例えばブラックホール、相対性理論、ワームホール、特異点、ガルガンチュア、重力・・・等など。専門用語やそれらの関連性の説明されるが、これがなかなか難しい。しかしアドバイスとしてはそんな専門用語を気にし過ぎないように。なぜなら本作を観たからと言って宇宙に詳しくなれるはずがないし、そもそも映画の内容は人間ドラマ。難しい専門用語にこだわり過ぎて、本作で言いたいことのテーマを見逃してしまったんでは本末転倒になってしまう。

  SF映画ではあるが、奥深いテーマが内包されているストーリーの紹介を
 近未来のアメリカにおいて。そこら辺で起こる砂嵐のせいで作物に被害が出ていた。かつては飛行士として活躍していたクーパー(マシュー・マコノヒー)だが、今はトウモロコシ畑の栽培を営んでおり、義父のドナルド(ジョン・リスゴー)、息子のトム(ケイシー・アフレック)、娘のマーフ(ジェシカ・チャスティン)の4人暮らし。慎ましくも平和に暮らしていたが、マーフの部屋で、本棚からいつも同じ本ばかりが転倒していたり、砂嵐による砂埃が規則的に落ちていたり不思議なことが起きていた。
 クーパーとマーフはその現象が、ある場所の座標を示していることに気付き、そこへ向かう。何とそこへ辿ると国家予算から締め出されていたはずのNASAの研究所。そこにはクーパーと同じ仕事に携わっていたジョン・ブラント教授(マイケル・ケイン)、その娘であり博士のアメリア・ブラント博士(アン・ハサウェイ)等、他にも研究員が居た。
 クーパーはジョン教授から衝撃の話を聞かされる。もはや地球は砂嵐による食料飢饉で人間は住めなくなると。よって地球以外に人間が住める星を探すための極秘プロジェクトがNASAによってされていたのだ。そのミッションのためにクーパーとアメリア、そして他に2人の博士を連れて宇宙船に乗り込む。しかし、宇宙の時間の流れは地球のそれよりも遥かに遅い。果たしてクーパーは人間が住める星を探し出すことができるのか、それとも自分より猛烈なスピードで年齢を加算する子供たちが生きている間に地球に帰れるのか?・・・

 本作で理解しておかないといけないのが、ワームホールに飛び込んでからの星の重力についての説明が必要だろう。そこでの星の重力が大きければ大きいほど地球とその星の間には時間差が生まれること。クーパーたちが最初に訪れる水ばかりの星では、その星での1時間が地球での7年間に相当している設定。しかも、その星でトラブルに巻き込まれてしまい何と子供に年齢が追い付かれてしまう事態になる。子供の方が先に年を取っていく事に対するクーパーの焦りは半端でない。しかも、早く子供の顔が見たいのにトラブルや困難が目の前に立ちはだかり時間はドンドン経過してしまう。
 そして、本作では嘘つきの人間が2人ほど登場する。それはクーパーやアメリア、成人してNASAでジョン・ブラント教授と一緒に研究しているクーパーの娘マーフを絶望に叩き落とすぐらいの嘘を吐く。それでも決して諦めない信念を彼らは持ち続けていた。この様子を見ていると困難なことがある直ぐにへこたれてしまう自分の人生を深く恥じてしまった。
 そして本作の奥深さとして、この2人の嘘つきは絶対に悪だと言えるかどうか?モラルの問題にまで本作によって問いかけられる。このあたりの演出は流石はクリストファー・ノーラン監督といったところ。彼の作品の凄さは本作においてもSF映画の絵面だけでなく、人間ドラマにまで突っ込んでいるところ。
 そして特に後半は感動の連続。前半で何だかモヤモヤとした謎を残されたのが観ている最中はずっと気分が悪かったのだが、アッ、そうだったんだ!と気づいた時に家族の絆、愛の力の凄さに観ている者は素敵な気分になれるだろう。それと個人的に何度も繰り返すが長方形型のロボットが大活躍するのがツボ。この活躍がなければ人類は終わっていた。
 少しばかり手作り風なSF映画を観たい人、多くのテーマが内包されている映画を観たい人、愛の尊さを学びたい人、豪華スターがたくさん出演する映画を観たい人、クリストファー・ノーラン監督作品と聞いて心が躍る人に今回は映画インターステラーをお勧め映画に挙げておこう

 監督は前述したクリストファー・ノーラン。お勧め映画多数だが今回は彼のデビュー作品であるフォロウィングをお勧め映画に挙げておこう







 
 
 



 
 


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