褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 暗黒街の顔役(1932) 古典的ギャング映画の傑作です

2012年06月17日 | 映画(あ行)
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 今も昔もハリウッド映画に欠かせないギャングムービー。その火付け役となった映画が今回紹介する暗黒街の顔役だ。ちなみに原題はScarface(スカーフェイス)。ブライアン・デ・パルマ監督、アル・パチーノ主演の名作スカーフェイスのリメイク基。ブライアン・デ・パルマ監督作品のスカーフェイスは暴力描写が過激だが、さすがに1930年代の映画ということもあり暴力描写は控え目。しかし、その代わりと言うわけでもないが次々と人殺しがテンポ良く実行されていく様子が非常に小気味良い。
 
 さてストーリーはマフィアのボスの用心棒にしか過ぎなかった男が、次々と縄張り争いを繰り広げる敵方ギャングを虐殺、そして自らのボスを殺害してトップに成り上がっていく。マフィアという世界が少々行儀悪いが、これぞアメリカンドリームだと感じ、そして栄光から一瞬にして奈落の底に落ちていく様子がまるで今のアメリカ社会を予感しているように思える。

 さらに、この映画を面白くさせている要因として主人公のキャラクターが挙げられる。情け容赦なく人殺しを実行し、ナンバー・ツーの地位に満足せずボスの座を乗っ取り、愛する女性への贈り物としてこの世の全ての富を与えるために戦い続ける。さらに顔に×印の傷が凄みを増し、最近流行りのワイルドだろ~な男。決して古いと馬鹿にしてはいけない暗黒街の顔役を紹介します

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 マフィアのボスであるコステロの用心棒であるトニー(ポール・ムニ)が敵方のボスであるロヴォ(オズグット・パーキンス)に買収されて、コステロを殺害する場面から始まる。

 コステロの縄張りを奪ったロヴォ(パーキンス)は、その立役者であるトニー(ムニ)の腕を見込んで彼をナンバー・ツーに取り立てる。しかし、トニー(ムニ)はナンバー・ツーの地位に飽き足らず、やがては街を全て支配してボスの座を奪い取る野心を持っていた。さらにロヴォ(パーキンス)の美しい情婦であるポピー(カレン・モーリー)をも奪い取る心算だ。

 この街の実力者であるギャフニー(ボリス・カーロフ)との抗争には怖じ気付いているろロヴォ(パーキンス)の忠告を無視するかのようにトニー(ムニ)は弟分のリナルド(ジョージ・ラフト)と共にギャフニー(カーロフ)の縄張りを荒らし、さらにはギャフニー(カーロフ)を殺害する。

 トニー(ムニ)の勢いが強まっていくことを恐れたロヴォ(パーキンス)は殺し屋をトニー(ムニ)の元へ差し向けるが、逆にトニー(ムニ)は返り討ちに合わせ、ロヴォ(パーキンス)を殺害する。トニー(ムニ)はついに街の絶対支配者となる。
 しかし、彼には近親相姦的に愛する妹のチェスカー(アン・ドヴォラーク)が居り、妹をあまりにも束縛し過ぎることから思わぬ展開が待ち受けるのだが・・・リメイク版のスカーフェイスと見比べるためにも映画を観てください



 ちなみに原題のスカーフェイスの意味は”傷のある顔”です。ちなみに主人公のモデルは最も有名なマフィアであるアル・カポネ。この映画で出てくる事件の数々は実際に起こった事件を参考にしているようです。
 ちなみに色々と細かい演出が楽しめる映画。最初の殺害シーン、床屋さんでの拳銃を隠すシーン、ボウリング場でのピンの動きなどなど印象的なシーンが多いです。

 監督は名匠ハワード・ホークス。戦前から戦後にかけて名作を連発しています。コメディからアクション映画まで幅広い分野の映画を撮っていますが、コメディにおいてはケイリー・グラント、キャサリン・ヘプバーン共演の赤ちゃん教育、同じくケイリー・グラント主演のヒズ・ガール・フライデーの両作品は笑えます。
 そして西部劇においても名作を遺していますがジョン・ウェイン主演の赤い河リオ・ブラボーは傑作です。

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