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映画 聖なる酔っ払い伝説(1988) ルトガー・ハウアー主演です

2019年08月12日 | 映画(さ行)
 先日ブレード・ランナーやヒッチャー等の映画において悪役で強烈な個性を発揮したルトガー・ハウアーが亡くなられた。享年75歳、合掌。
 どちらかと言うと脇役に回ってインパクトを残すタイプの俳優だが、本作ではそんなイメージをがらりと変えて、橋の下で新聞に包まって寝ているような乞食の役で堂々たる主演している映画が今回紹介する聖なる酔っ払い伝説。最近は酔っぱらった勢いで言いたい放題、やりたい放題の政治家の行動が目に余るが、そうは言っても飲まなきゃやってられない気分になるものわからんでもない。そんな酒飲みにでも優しい手を差し伸べてくれる暖かい気持ちになれる映画だ。

 それでは人生諦めた感のある大人達に少しばかりの清涼飲料水を与えてくれるようなストーリーの紹介を。
 パリのセーヌ川における橋の下で暮らしているアンドレアス(ルトガー・ハウアー)。ある日の事、土砂降りの雨に遭ってしまい、慌てて橋の下に戻ろうとしていると、見知らぬ金持ち風の老人(アンソニー・クウェイル)から呼び止められる。そして不思議なことに、その老人が次の日曜日にある教会でお金を返すことを条件に200万フランを貸してくれる。
 アンドレアスはそんな大金を借りても返す当てなど全くないのだが、それ以来彼にはラッキーなことが次々と起こる。先ほど借りた金でワインを飲んでいると隣に座っていた人から仕事をもらったり、買った財布の中にお金が入って居たり、昔の彼女と出会ったり・・・等など。
 しかしながら、約束通りに200万フランを返そうと教会にくるのだが、何故か邪魔が入って返せないのだが、それでもアンドレアの周りで次々と奇妙な出来事が起こるのだが・・・

 俺なんかはこんな老人に一度だけでなく何度でも会いたいなんて思ってしまう。頼んでもいないのに勝手にお金を貸してくれるし、次々と自分の身に嬉しいことが起きる。前述したように知らない人から仕事を頼まれたり、買った財布の中にお金が入っていたり、昔の旧友と出会ったり、そして金持ちになっている知り合いと出会って豪華ホテルに泊まれたり、高級スーツをもらったりで羨ましいことばかり。特に俺がアンドレアが羨ましいと思ったのが、色白の可愛い女性と出会って楽しい夜を過ごしたりしたこと。しかしながら大金を借りておきながら、ロクに働かずにワインを飲みまくるから、また無一文になってしまい万事休すと思いきや、またまたあの人がやって来るなんて最高過ぎる。
 それでもどうしてアンドレアスはこんな落ちぶれた生活をしているのかと思ったりするのだが、過去のあることが原因であることをしっかり説明している描写があったりで、切ない場面も出てくる。ラッキーなことばかり続くお伽噺のような世界が描かれているのかと思いきや、ふと現実に戻されたりでそのサジ加減が抜群の構成だ。
 パリを舞台にしながらどこか錆びれた雰囲気だったり、ド派手な撃ち合いや爆発があるわけでもなく淡々とした映像にストーリー。そして、個人的には意外な結末だと思ったりするのだが、これがキリスト教的なラストシーンなのかな~?なんて考えさせられるエンディングはどこか美しく感じさせられる。
 とにかく俺の人生はどうしてこんなに辛いことばかりが起きるのかと嘆いている人、酒を飲むのが辞められない人、悪役ばっかりしているルトガー・ハウアーしか知らない人、何だか素敵な気分になる映画を観たい人に今回は聖なる酔っ払い伝説をお勧め映画として挙げておこう

聖なる酔っぱらいの伝説 [DVD]
エルマンノ・オルミ
パイオニアLDC


聖なる酔っぱらいの伝説 Blu-ray (2枚組)
ルトガー・ハウアー,アンソニー・クェイル,サンドリーヌ・デュマ
紀伊國屋書店


 監督はイタリア人のエルマンノ・オルミ。本作は非現実的なイメージがありますが、ドキュメンタリータッチにしてパルビゾン派画家のような美しい映像が楽しめるリアル感丸出しの農民達の生活を描いた木靴の樹がお勧めです。



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