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レッド・クリフが大ヒットした事は記憶に新しいが、三国志が好きな僕にとっては非常にガッカリした映画だった
それもジョン・ウー監督という事で期待が大きかっただけに、尚更がっかり
彼の映画の特徴に確かにバイオレンスシーンの凄さが挙げられるが、熱すぎるほどの友情が描かれているところに魅力を感じる
特に彼の香港での監督作品の男たちの挽歌シリーズや、狼・男たちの挽歌・最終章、そしてハードボイルド /新男たちの挽歌における熱すぎる友情シーンがレッド・クリフには感じられなかったのが残念だ
そしてハリウッドで映画を撮るようになってからも、アクション映画としては面白いが熱い友情シーンが観られない作品ばかりだと思っていたら、ついに出会った
この映画は画像から想像できるように確かに戦争映画なのだが、太平洋戦争においてのサイパンを舞台にした戦争映画
大昔にジョン・ウェイン主演の硫黄島の砂、そして最近ではクリント・イーストウッド監督の硫黄島からの手紙、父親たちの星条旗などのように、硫黄島を舞台にした映画や、地上より永遠に、パール・ハーバーのようなハワイを舞台にした太平洋戦争における映画はあったが、サイパンを舞台にした映画は珍しい
そして、実はこの映画は戦争映画というよりも白人のアメリカ人と、インディアンであるナバホ族の友情映画
太平洋戦争において、日米の戦いの勝敗を分けた原因の一つに暗号解読の争いに日本が負けたことが挙げられる
太平洋戦争においてアメリカはナバホ族の言葉を暗号に使っていたそして、通信兵として実はナバホ族の人間が太平洋戦争に従軍していたのである
それでは熱い、熱い友情を描いたウインドトーカーズを紹介しよう
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冒頭から広大なモニュメントバレーが画面に出て来る実はこのモニュメントバレーはナボハ族の聖地であり、居住区でもある
僕の頭の中には西部劇の傑作駅馬車を思い出させるこれから西部劇を見るのかと思ったよ
一転してソロモン諸島での戦争シーンに変わる敗戦濃厚なアメリカ軍の部隊の指揮を執っているのが、エンダーズ(ニコラス・ケイジ)だが、彼は仲間を全員死なせてしまい彼だけがこの戦いで生き残ったが、エンダーズ(ケイジ)自身も左耳は聞こえなくなり、平行感覚も失われていた
そしてソロモン諸島での仲間を死なせて、自分だけが生き残っていることに自責の念を持っていて、その事に苦しんでいるしかしそれでも彼は戦場に戻る事を期待していた
やがて彼は肉体的ハンデがありながら、軍隊に入るが彼が受けた指令はナボハ族の通信兵たちを護衛すること、そしてナバホ族の言葉で通信される暗号を日本軍に知られないこと
実はこのナバホ族の言葉で交わされる通信を日本軍に知られない事という命令がこの映画の大きなポイントになってくる
エンダーズ(ケイジ)の配属された隊に隊長のイェルムスタッド(ピーター・ストーメア)、そして同じくナバホ族の通信兵を守る指令を下されているヘンダーソン(クリスチャン・スレータ)、そしてナバホ族の通信兵のヤージ(アダム・ビーチ)とホワイトホース(ロジャー・ウィリー)達がいた
ヘンダーソン(スレータ)はホワイトソース(ウィリー)と組む事になり、彼らは親しい仲になっていくが、エンダーズ(ケイジ)はヤージ(ビーチ)と組むが意図的にエンダーズ(ケイジ)はヤージ(ビーチ)に対して冷たい態度をとる
ついにエンダーズ(ケイジ)の部隊に命令が降りたそれは日本占領下のサイパンに上陸すること
そして激しい戦闘の中でエンダーズ(ケイジ)はヤージ(ビーチ)を必死で守る日本軍はアメリカ軍の通信をキャッチしても、ナバホ族の言葉を使った暗号が解くことが出来ずに、アメリカ軍は連戦連勝
そんな中でエンダーズ(ケイジ)とヤージ(ビーチ)の間にも友情が芽生えてきたしかし、この友情はエンダーズ(ケイジ)にとって、実は任務を果たす上で実は障害になるのである
そして日本人が住んでいる村(ここの日本人に対する描写が変で、しかもニコラス・ケイジの日本語が下手くそ過ぎ)にエンダーズ(ケイジ)達の部隊は到着するが、そこへ日本軍が攻めてきた
この戦いでヘンダーソン(スレータ)は戦死してしまい、ホワイトソース(ウィリー)は日本軍の捕虜になってしまいそうになるが、エンダーズ(ケイジ)は日本兵と一緒にホワイトソース(ウィリー)を爆死させてしまう(理由はネタバレになるから、ここでは明かしません)
ヤージ(ビーチ)は友達のホワイトソース(ウィリー)がいない事に気付くが、エンダーズ(ケイジ)は自分がホワイトホースを殺したとヤージ(ビーチ)に告げる再びヤージ(ビーチ)とエンダーズ(ケイジ)の仲は気まずい雰囲気になり、ヤージ(ビーチ)も自暴自棄になり今までエンダーズ(ケイジ)の命令を聞いていたが、自ら日本兵に立ち向かっていく難とかエンダーズ(ケイジ)はヤージ(ビーチ)を守る
ついにエンダーズ(ケイジ)の部隊はサイパン占領までもう少しのところまで来るが、彼らの部隊は日本軍から攻撃を食らいイェルムスタッド隊長(ストーメア)は戦死してしまい、残ったのはエンダーズ(ケイジ)とヤージ(ビーチ)とあとはアメリカ兵士の2人の合計4人だけになってしまうしかも、まわりは日本軍だらけだヤージ(ビーチ)は自分たちの命もここまでと感じるが、エンダーズ(ケイジ)はソロモン諸島での仲間を死なせた想いからここにいる4人はみんな生き残ろうと絶対絶命の中で日本軍と戦うが・・・
この熱い友情を描いた結末は映画を観てください
そういえば駅馬車のクライマックスシーンでインディアンが襲撃してくるシーンがあったけれど、あれはもしかして、あのインディアンはナバホ族だったのかなそんなこの映画と関係の無い事を考えたりした
しかし、インディアンというのは、コマンチェロ、アパッチ族など色々いるんだねしかし、この映画はインディアン(この映画ではナバホ族だが)に対する白人アメリカ人の人種偏見を見ることができるそしてナバホ族の誇りをヤージ(ビーチ)を通して描かれている
日本兵が完全な敵国として描かれているけれど、日本人をとことん悪に描いた映画ではないから観ていて不快感は無いけれど、やっぱりおかしな日本人の描き方がされている(白人アメリカ人はインディアンと日本人の区別がつかないみたいだ)そしてサイパンにあんな日本的な村があるわけが無いなどのツッコミどころはたくさんあるけれど、戦闘シーンは物凄く面白いところは流石はバイオレンスの詩人と呼ばれるジョン・ウー
そして熱い、熱い友情シーンは、僕の拙い記事では伝えられない
是非ウインドトーカーズを観て、熱い友情を感じてください
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