頭の中は魑魅魍魎

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ラストで驚愕『パインズ 美しい地獄』ブレイク・クラウチ

2015-06-01 | books
気がつくと仰向けに寝ていた男、イーサン。記憶があちこち飛んでしまっている。自分の名前がイーサンだということやシークレットサービスのシアトル支局に勤めていることも思い出した。でもなんでこんなところにいるのだろう。ここはアイダホ州のウェイワード・パインズという町だと言われた。なぜこんなところに。金もクレジットカードもない。ホテルでは冷たくあしらわれ、頼みの綱の保安官すらも冷たい。シアトルの上司に電話をかけても、秘書が取り次いでくれない。そしてこの町から出ようとしても出られない…

なんじゃこりゃー!

途中までは読みやすいホラーかなと思っていた。そしてM・ナイト・シャマランでドラマ化が決まったと聞いたので、だったらアレだなと思っていた。そうあのネタ。その程度のネタだったらもうびっくりしないぞ。しかし、

なんじゃこりゃー!

ラストでクリビツ。いやビツクリ。

ラストで驚くとは色々な人が言ってたけれど、そしていくつかのラストを想定していたけれど、まさかそう来るとは。(でも結構このラスト好きです)

ネタバレしてしまっては読む意味がほとんどなくなってしまう。何も言えない。最近新鮮な事件が何も起こらなくてつまらないと言うそこの貴方。ビックリしたいのなら、これ、オススメでございます。

(意外と人生とか我々の社会を鋭く突くオチだとも思いますが)

パインズ -美しい地獄- (ハヤカワ文庫NV)

今日の一曲

あとがきで著者が、ドラマ「ツインピークス」に大いに影響を受けたと書いていた。オープニングの映像と音楽を。



では、また。
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