頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『神様のカルテ0』夏川草介

2015-04-15 | books
「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」に続く新作は、昔に戻る。

前3作では長野の病院で働いていた栗原一止(いちと)はまだ医大生。卒業試験と国家試験の真っ最中。クラスメイトと一緒に勉強する日々…<有明>
後に一止が勤める本庄病院に彼が研修医としてやって来る以前を描く…<彼岸過ぎまで>まだ新米の一止の苦労の日々…<神様のカルテ>
後に一止の伴侶となる榛名が冬山へ写真を撮りに行った。そこに怪我をし死にかけた人がいて…<風山記>

どれを読んでも、ぬっくりとほっこりと温まる。とくべつな~ものがたりを~あなたに~あ~げる~あったかいんだから~♪(と言っておけばよいだろうか)

医療に対して厳しい視線もあり、また人間に対して温かい視線もある。

「神様がそれぞれの人間に書いたカルテってもんがある。俺たち医者はその神様のカルテをなぞっているだけの存在なんだ」

このシリーズを読む度に信州に行きたくなる。

神様のカルテ0

今日の一曲

外科医と言えばsurgeon マドンナのライク・ア・バージンのパロディ、 Al Yankovicで"Like A Surgeon"



では、また。
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