頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『砕かれた少女』カリン・スローター

2018-08-01 | books
最近話題のカリン・スローター。書評家北上次郎氏の猛プッシュ以降、他の人の書評でも見かけるようになってきた。日本での出版は、順番がめちゃくちゃなので、正しい順序を知らないと、多少ストーリーが分からなくなる。

「開かれた瞳孔」「三連の殺意」→「砕かれた少女」→「ハンティング」→「サイレント」→「血のペナルティ」→「罪人のカルマ」 が和訳の読むべき順番だと、「罪人のカルマ」の解説に書いてあった。

そうそう。本作は、富豪の家で起こった事件。女子高生を持つ母親が帰宅すると、娘が殺されているのを発見した。その場にはナイフを持った少年が。母親ともみ合いになって、その少年を殺してしまう。しかし、殺されていたのは、自分の娘ではなく、別の少女だと分かった・・・障害を抱えた捜査官ウィル・トレントのしつこい捜査は・・・

長い。果てしなく長い。632頁もある。面白くないわけではないけれど、疲れてしまった。上で書いた「罪人のカルマ」がすごく面白いらしいので、それを読むために今はガマンしているという感じ。こういうのを「邪道」な読書というのだろうか。冷えたビールを飲むために、サウナを耐えるのは「邪道」な飲酒なのだろうか。

いやいや、そんなに面白くないわけではなく、面白いことは面白いのだよ。

アビゲイルが結婚するその日になっても、ポールには気をつけなさい、とベアトリスは娘に言った。男性の本質は自分勝手な生き物だから、その生まれつきの性癖を克服することができる者はほんのひと握りしか存在しないのよ、と。

確かに。確かに。

砕かれた少女 (マグノリアブックス)
カリン・スローター
オークラ出版


今日の一曲

レキシで、"GET A NOTE"



では、また。

コメント    この記事についてブログを書く
« 2018年夏ドラマちょいとレビュー | トップ | 店名にツッコんでください194 »

コメントを投稿