「雑司ヶ谷R.I.P.」樋口毅宏 新潮社 2011年
怪作「さらば雑司ヶ谷」の続編。
教祖が死んだ。太郎はその跡を継ぐのか。盛り上がる信者たち。反対する叔父。入り乱れたバトルロイヤルの行方は。
うーむ。相変わらずすごい。なんというかここまで妄想が発達アンド発展するのは異常を通り越して、異常以上…いやダジャレですまん。何を書いてもネタバレになりそうでそれを避けると何を書いたらいいのやら。
・完全に続編なので先に「さらば」を読まないと何のことだか分からない。
・「さらば」を楽しめた人なら必ず楽しめる。
・「さらば」を受け入れない人には楽しめない。
セカチューとか踊る大捜査線がちょっとしたブームを呼んだとすれば、この雑司ヶ谷シリーズも同様にゾウシガヤンたちを増殖してもおかしくないと思う。コアな作品にはコアなマニアがいるし、なんと言うか、雑司ヶ谷シリーズには玄人受けするというかマニア好みっぽい匂いがする。
荒唐無稽、エロ、グロ、ナンセンス、バイオレンス。
しかし宗教についての記述なんてすごく読ませるし考えさせられる。無茶苦茶破天荒なストーリーにも身を任せてしまえば、慣れる慣れる。慣れてしまえば、ぐいぐい読んでしまう。そんな作品だった。
最近疲れていて、なんとも薄味のレビューにて失礼。面白かったんだからもっと熱く書かないといけんよな。
雑司ヶ谷R.I.P. | |
樋口毅宏 | |
新潮社 |
こにゃにゃちは~
岡本夏生です。
疲れていても 読ませられちゃいますよね。
タランティーノの映画や暴力な漫画やゲイ気質っていうの?
男の人が男に陥落させたり秘密の共有で兄弟になり懐柔させられたり、情報が多岐に渡るから面白いですね。
教祖も酷いんだけど、本当にいそうだ。
日本のセックスは
最初どうかな?と思ったけど、女子にはウケは悪いかなぁ。
私は なんとか大丈夫でした。
疲れてる時には読まない方がいいかなぁ。
涼しくて 早くも夏バテですか?
こにゃにゃちわ。ウナギイヌです。
疲れているのは単に業務的な問題です。
夏バテはあまりしないですね。
ゲイ、男色については、ヨーロッパで古くから、日本でも衆道やら、
あるいは刑務所の中の出来事やら。現実にあるのは分かりますが、
しかしヘテロ・セクシャルの関係と較べると、非日常で反社会的な臭いがぷんぷんとします。
小説などの作品の中で使われると、過剰でない限りいい効果を生んでいるように感じますけどね。