人間がAIにとってかわると思ってるけど、AIに出来ないことは多い。しかし、AIが代わりに出来る仕事は今後取って代わる可能性が極めて高い。という話と、著者はAIを東大に合格させるというプロジェクトを進めていたので、その過程で、中高生の学力調査も行っていた。そこで分かったのは・・・
これは本当に面白かった。
大学生の数学基本調査で、「偶数と奇数を足すと次のうちどうなるか?その理由も説明せよ a:いつも偶数になる b:いつも奇数になる c:奇数になることも偶数になることもある」 正解率は34%しかなかったとのこと。
中高生の問題では、文章は教科書と新聞のものを使用して、「仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
この文脈において、以下の文中の空欄に当てはまるのは?
オセアニアに広がっているのは①ヒンドゥー教 ②キリスト教 ③イスラム教 ④イスラム教」で、
全国中学生の正答率は62%、高校生は72%。中学生の3分の1が正解できないという驚くべき結果に。
また、「Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、空欄に当てはまるのは?
Alexandraの愛称は①Alex ②Alexander ③男性 ④女性」
中学生は38%、高校生は65%が正解率だった。
教科書や新聞の内容を理解できないわけであるから、将来ちゃんとした日本語でレポートを書かないとか、仕事のメールを理解出来ないということに当然なるのだろう。
小学校で英語を教えるとか、アクティブラーニングをやらせるとか、というようなこと以前にやるべきことがありそうだ。
また、名門の中学校に入れたから子供の読解力が向上するというよりも、名門の中学に入れるような時点で読解力はきわめて高いので、その後遊んでいても高3になってから勉強するだけで名門大学に合格出来る。というようなことらしい。
今日の一曲
The Rolling Stonesで、"Wild Horses"
では、また。
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