漁師としては半人前の宇野寛治、窃盗を繰り返し、礼文島にいられなくて東京に出てきても窃盗を繰り返す。宇野が絡んでいるのか、起きるのは元時計商業の殺害事件と、そして誘拐事件・・・
長い。読んでも読んでも終わらない。
そして、587頁もある本の半分くらい読み進むと起きる誘拐事件。なんか聞いたことのある話だな、吉展ちゃん事件のことじゃないかと思い至る。
完全なるオリジナルの物語でこれだけ重厚長大な話を描けるのなら凄いのだけれど、現実に起こった事件を翻案しているとなると、話は別。読んでいてもどうせ結末はああなるんでしょ?と予想してしまうわけで。
知ってる話なのに何度聴いても楽しめる落語のようなエンターテイメントもあるのだから、元ネタが分かっても純粋に楽しめることもあるのだろうけれど、ひたすら長くて面白くないわけじゃないのだけれど、正直疲れてしまった。
罪の轍 奥田 英朗 |
今日の一曲
Red Hot Chili Peppersで、"Dark Necessities"
では、また。
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