頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

メキシコアクション『暗殺者の鎮魂』マーク・グリーニー

2016-01-15 | books
「暗殺者グレイマン」「暗殺者の正義」に続く第三作。

グレイマンは南米にいた。ラオスで昔自分の命を救ってくれたエディーが殺され、彼の家族が危機に瀕していることを知った。エディーはメキシコ出身でアメリカで軍に入った。メキシコに戻り特殊部隊で麻薬カルテルの親玉を殺す任務についていた。しかしその任務に失敗してしまったのだ。狙われた麻薬カルテルの親分ダニエル・デ・ラ・ロチャはさらに、エディーの家族を殺そうとする。グレイマンは彼らの命を救うために……

うーむ。今回の舞台はメキシコ。しかも麻薬カルテル。あまり気が乗らなかった。しかし読み始めれば、読ませどころ満載の爆走トラックに乗車することになる。

基本的には麻薬カルテルVSグレイマンなのだけれど、対立するカルテルは出てくるし、CIAももちろん出てくる。(CIAからはグレイマンは見つけ次第殺せという命令が出ている。なぜなのかいまだにはっきりとは分からない)

グレイマンのハートをつかんだメキシコ人女性のヒロイン像もいい。信心深くて情熱的。中南米の女性がみなそうなのかは不明だけれど、そんなイメージをつい持ってしまう。海外の人が日本の時代劇を観ると、サムライ、ゲイシャのイメージを持つのと同じだろうか。

暗殺者の鎮魂 (ハヤカワ文庫NV)

今日の一曲

悪役はダニエル。Daniel Powterで"Bad Day"



では、また。
コメント    この記事についてブログを書く
« 『謎の毒親』姫野カオルコ | トップ | 真っ当なミステリ『調教部屋... »

コメントを投稿