頭の中は魑魅魍魎

いつの間にやらブックレビューばかり

『龍華記』澤田瞳子

2018-10-30 | books
範長は27年前に興福寺に来た。祖父は摂政藤原忠実。将来院主になると期待されていた。しかし保元の乱後祖父も父も失脚し、範長の立場も低いものとなった。そして院主となったのは信円、範長の従兄弟。範長を頼りにしようとしているのに、自分ははぐれ者だからと、力仕事にしか興味がない・・・そして、平清盛による南都焼討。興福寺は焼かれる。範長や信円たちの苦労。そして、源氏による平家討伐を描く。

あんまり興味のない出来事だったからか、(自分にとっては)歴史的重大事な感じがしなかったからか、もしくは登場人物がいい子過ぎたからか、そんなには楽しめなかった。

歴史の勉強にはなるけれど、物語としてはまあまあだった。


龍華記
澤田瞳子
KADOKAWA



今日の一曲

森高千里で、「私がオバさんになっても」



昔よく、替え歌で「わたしがおばさんになったら~あなたはおじさんよ~」って歌ったっけ。エヘッ。では、また。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 『変態紳士』高嶋政宏 | トップ | 『兄弟の血』アンデシュ・ル... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (omachi)
2018-11-09 18:10:05
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
返信する
こんにちは (ふる)
2018-11-10 12:19:16
>omachiさん、

以前にも同じようなコメントをされてましたね。宣伝活動お疲れ様です。
返信する

コメントを投稿