電車内でCDを見つめる少女

m-floのアルバムCOCMICLOVERの中のfeat.BONNIE PINK、"Love Song"を聴きながら、
m-floの元リードボーカルLISAは歌はうまいが、顔が怖かったなあと思いつつ・・・




終電間近の車内。

少し込んでいた。

１０代後半か、２０代前半の女性。

CDを聴くのではなく、じっと見つめている。

ジャケットを舐めるように見つめ、ケースを開けて
歌詞カードを舐めるように読み、

ついには

CDそのものを撫で始めた。


どう考えても、どっから見てもアブナイ人にしか見えない。


しかし、

よーく見てみると、

CDにサインがしてあった。アーティスト本人のだ。

ひなた日和というアーティストらしいが、俺は全く知らない。

たぶん今日どっかのイベントでサインをもらうことができたのだろう。



キモイ　→　なんだか微笑ましい光景に見えてきた。



そこまでそのアーティストに夢中になれる彼女。

そこまで好きになってもらえるような音楽をつむぎ出している彼ら。

どちらもカッコイイ。


彼女の様を見たら、きっと彼らはすごく喜ぶだろう。

音楽だけじゃなく、モノを作る人間冥利に尽きるのはこんな瞬間ではないだろうか。



最近、ものすごく何かに夢中になっているわけでもない俺。
たぶん誰からも夢中になられていない俺。


特に反省するわけもないが、

なんだか対照的なあり方だなあと、

珍しく酒が入っていない深夜に電車の中で思った。