令和3年4月6日
先日,奈良県桜井市の聖林寺に参拝したのがご縁で十一面観音様の御堂改修工事に対し御寄進させていただきました。
今日、そのお礼の手紙と復元される予定のお姿のお写真が贈られてきました。今は何もない裸の観音様の像だけの寂しいお姿でしたが改修後はその背後に鮮やかな金箔の豪華な唐草模様の光背がついたお姿でした。文字通り後光がさすという感じがします。
現在、一部分の光背しか残っていませんでしたがこれを完全に復元されたわけです。また足物の台座にも蓮の花が飾られ一層あでやかなお姿になりました。
少しは賑やかになりましたが多くの菩薩に守られたかってのお姿を望むのは無理なのでしょうか。
また失われた頭上面の仏像2体が復元されれば完全復元となるのになぜなされないのか疑問が残りました。
ともかく一日も早い復活が待ち遠しいですね。期待しています。
100万円以上寄進すれば2022年4月下旬に予定されている落慶法要に招待してもらえますとのこと。
記念すべきことですから考えさせられますね。
追記
聖林寺に記してあった万葉集の歌がありました。
気になったので帰宅して調べてみました。
夕されば小倉の山に鳴く鹿は
今夜は鳴かず寝ねにけらしも(万葉集8-1515)
34代 舒明天皇のお歌です。
「小倉山」 今は京都嵐山近くの山で紅葉で有名な場所ですが、万葉の昔ではこの前のあたりの山々を「小倉の山」とよんでいたようです。
「夜になると決まった時刻に鹿は妻を求めて鳴きます。
今宵鳴かないのは愛しい人に出会ったからでしょう。
良かったね。」
たわいない歌のようですがなんとなくほっとする気持にさせてくれる歌ですね。