今朝の新聞に『朴大統領、来月訪中へ』『訪日より先に 歴代初』という記事があった。一面ではなく国際面で3段抜きの見出しの余り大きくない扱いである。
1992年に中韓国交正常化した後も、就任した歴代大統領(5人)は日米韓の同盟関係を重要視して中国より先に日本を訪問することを「慣例」として来た、という。それが、竹島を巡る領土問題や、靖国参拝、「侵略」を否定するかのごとき安倍首相の発言などに対する反発も加わり、日韓関係は相当冷え込んでいると思える。それに代わり、今や最大の貿易相手国となった中国の方を重要視するのは自然な流れだ。
朴大統領は就任後一番に表敬訪問を済ませた米国で、オバマ大統領に安倍首相らの歴史認識について厳しい苦言を呈している。これらに対し日本政府はどういう姿勢をとるのか私は注目している。「韓国なんて取るに足らない国だから放っておけ」と考えているのか。電器やITなど日本のお家芸の産業で完全に韓国企業に取って代わられている現在、日本こそ韓国にナメられているのだ。強硬姿勢で臨んでナメられんな、と言っているのではない。近隣友好国の大事なパートナーという認識が日本政府にあるのかと問いたいのだ。
日中韓3国の学生の意識調査によると、日本は中国よりも韓国に親近感を覚えており、一方中国や韓国は日本への親近感が一番薄いという結果になったそうだ。中国や韓国における反日教育の”成果”なのかもしれないが、今の政府のあり様を見ていると、両国との関係改善は難しそうだ。
むしろそうした近隣国との緊張状況を作り出すことで、憲法96条改正―憲法9条改正―軍事国家建設の流れを引き出そうとしているのだろうか。朴大統領の訪中記事を見て、私はアベノミクスなどで浮かれている場合ではないと想ったりするのだが・・・。
[今日の花]
①② ヒメジョオン(姫女苑:キク科)=ハルジオン(春紫苑)と混同されやすいが、ハルジオンより遅れて咲き、蕾がうな垂れない
③ ユウスゲ(夕菅:ユリ科)=別名キスゲ(黄菅)、同類のニッコウキスゲは名がよく知られている
④ ツリガネズイセン(釣鐘水仙:ユリ科)=別名シラー・ヒシパニカ。 花が釣鐘状、葉がスイセンに似ているところからこう呼ばれる
⑤ イヌムギ(犬麦:イネ科)=花は扁平な麦の穂のような小穂を成す
⑥ ナズナ(薺:アブラナ科)=別名ペンペン草。草むらの中にあって花は目立たずやっと撮れたワンショット。別名の由来になっている三味線のバチの形をしたものは果実である
① ②
③ ④
⑤ ⑥