五月に入った。ゴールデンウィークも後半戦に。
富士山が世界遺産に登録されるようである。正式決定は6月とのことだが、登録されるのは自然遺産ではなく文化遺産としてである。
世界遺産に登録されると地元では観光資源としての”ハク”が付き、国内外から観光客が増えるとソロバンを弾く。世界遺産は素晴らしさを認めることではなく、保存することが目的である。しかし、今ではどうもソロバン勘定の方が先に立っているような気がする。
その点富士山は日本の象徴的な存在であり、今さらハクがつくものでもあるまい。今回は「宗教的伝統と芸術的伝統の融合」が評価のポイントであったと報じられている。ちょっと小難しい評価内容だが、「日本の象徴だが、その影響は日本をはるかに越えて及んでいる」と存在の大きさが評価されている。日本人にとっては何かほっとした世界遺産登録である。
一方、富士山とセットで推薦をされていた「三保松原」は除外することが条件とされ、「武家の古都・鎌倉」は不登録の勧告が下された。私個人も「三保松原」には無理があると思う。富士山とセットにするなら、忍野や風穴を含めた「富士五湖」の方がまだ利がある。また「古都」としては既に京都や奈良、平泉などが登録されており、それに比べると「鎌倉」はアピールに乏しい気がする。遺産を審査するイコス(国際記念物遺跡会議)の目もまんざら節穴ではなさそうだ。
[今日の花]
ハハコグサ(母子草:キク科) オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢:オオバコ科)
シラン(紫蘭:ラン科) スズメノエンドウ(雀野豌豆:マメ科)
キランソウ(金瘡小草:シソ科) コバンソウ(小判草:イネ科)