フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

たかが「納豆」されど「納豆」

2021-05-16 21:09:41 | 日記

   前回、新聞の株式欄に載った「雪国まいたけ」社の名前から、舞茸に関する話題をアップしたが、今回は今日(16日)の朝日新聞の記事から「納豆」を取り上げる。

【水戸納豆】
    記事は文化欄の半面を使った特集だったが、そのイントロが納豆消費量の全国ランキングであった。総務省の家計調査によると昨年(2020年)の購入額1位は2年連続で福島市で、「水戸の納豆」で知られている水戸市は5位なんだそうだ。因みに2位は山形市、3位は盛岡市、4位仙台市と東北地方の県庁所在地が上位を占めているとのこと。
    水戸市は他県に後れを取っていて、”名誉挽回”にやっきになっているそうだが、最近講習会講師の仕事でよく水戸に行き、その帰りに土産物を探すとやたらに納豆が並んでいる。あくまで納豆の本場は「水戸」だと思う。

【九州の納豆】
   納豆食は”東高西低”がよく言われるが、寒い地方の保存食として普及した東北地方や関東北部での消費が多く、一方温暖な西日本では納豆菌が活発に繁殖して臭いがきつくなるので好まれないというのである。
   私にはもう一つの理由が思いつく。納豆は小さい大豆の方が美味しい。大きな大豆ではポクポクした大味な納豆になる。私はその経験を50年前に味わった。社会人になって初めての九州生活、その独身時代に納豆を口にすることはなかった。結婚してからも家の食卓に納豆が出ることはなかった。家内は大分生まれで多分納豆を食べたことがなかったのだろう。ある時近所にある地元のスーパーで納豆を買ってみた。生産者は隣町(現在は市町村合併で同じ市に)で、粒の大きい、ポクポクした味で全く美味しくなかった。これじゃあやっぱり九州の納豆はダメなんだと思った。その後流通が発達して、スーパーには関東・東北のメーカーの”小粒納豆”や”引き割り納豆”が店頭に並ぶようになったが、家内が買うことはなかった。
   九州はもとより関西地方も納豆は好まれないといい、日本で一人当たり購入量が最も少ないのは和歌山県だと聞いた記憶がある。

【子供の頃の思い出】
 私の子供の頃はよく納豆を食べたと記憶している。納豆は庶民の食べ物で、豆腐やアサリなどと同じく家の近所を売って回るおじさんがいた。納豆は大概経木で三角形に包まれていて、一つ10円という時代が長かった。近くに納豆の製造所があり小売りもしてくれたが、3つ買うと20円で売ってくれた。
   十代の前半くらいまで、朝食は卵と納豆と魚の干物で育ったようなものだった。

【食べ方】
   最近になって家内は「朝食に良質なタンパク質を摂るとよい」とテレビか何かで聞いて、朝は卵と納豆を交互に出すようになった。卵はウォーキングのついでに郊外で平飼いしている鶏卵の朝採れを買って来る。納豆はスーパーに行くと目移りするくらいいろんなメーカーの製品が並んでいて、どれも大きな違いはないみたいだ。幾つかを食べ比べて買っているが、さてその食べ方だが・・。私は糸で白くなるくらいぐるぐる掻き回してご飯にまぶす。元々納豆など食べたことのない家内は出汁醤油がよく混ざる程度に掻き混ぜるだけ。
   今日の新聞では”掻き混ぜ派”に分があった。毎朝食べているという歌手の郷ひろみは「必ず200回」と言い、美食家で知られる北大路魯山人は執拗に掻き混ぜたと書いてある。近年発売の調理玩具では「おいしいとされる合計424回撹拌してふわふわの究極の納豆」をつくってくれる、とある。
   しかし、家内は山芋も摺り鉢で摺ってヌルヌルになるのは嫌で、包丁でサクサクと切って食べるくらいだから糸を引く納豆は敬遠するだろう。

 

 

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