昨日15日は終戦記念日。8月は私の誕生日を挟んで、日航機墜落を含む一連の慰霊・追悼式が続いた。
今年は第二次大戦終戦後77年となるが、外部から見れば安穏な77年と言えるだろう。しかしそれは大変な長さである。
終戦(1945年)から77年遡ると1868年、丁度大政奉還・明治政府樹立の年になるが、以下出来事を簡単に挙げてみる。
明治政府樹立ー日清戦争ー日露戦争ー韓国併合ー第一次世界大戦ー満州事変ー五・一五事件ー二・二六事件ー日中戦争ー第二次世界大戦ー太平洋戦争ーそして終戦・・・
私は戦時中(1944年)の生まれだが、全く戦争を知らずに78年を過ごした。奇跡と言うべきなのか、それが当たり前であって欲しいものだ。
第二次岸田内閣が発足した。改造にあたっては閣僚候補の統一教会に対する”身綺麗”(みぎれい)さが問われた。すると、いるはいるは教会と何らかの関係がある者、あった者。正直、教会がここまで政界に食い入っていたのかと呆れ驚いた。
いまでは在京テレビ7局の内、NHK教育とノンポリを貫く日経新聞系列のテレビ東京以外の全てで「統一教会問題」を取り上げているが、安倍元首相銃撃事件発生後しばらくは隔靴掻痒というより逃げ腰の報道でしかなかった。
最近はコメンテーターとして出演する有田芳生さんらによって統一教会を巡る実態の一部が明るみになって来たが、それによると「統一教会に関係した国会議員は100人を超える(106人という数字が出た)」とか「高額の献金や霊感商法などで得た莫大な資金はほとんど韓国の本部に流れる」「韓国の本部はその潤沢な資金を海外戦略に使っている」「教団のイベントに主要国の要人を招いたり、ビデオメッセージを披露しているが、例えばトランプ氏には100万ドルの金を払っている」等々、唖然とする話がメディアに載っかる今日(こんにち)である。
因みに有田氏はオウム真理教や統一教会などのカルト教団を40年間取材して来たジャーナリストであり政治家(参議員2期)
であり、統一教会に関する情報ではこの人の右に出る人はいないのではないかと思うが、この先どんな事実が報道に曝されるのであろうか。
12日の日航機墜落追悼の日に、ネットで関連記事を検索していて『御巣鷹山 48時間の地獄絵図』というタイトルの手記を開いてみた。災難救助のため現地派遣を命じられた自衛隊の小隊長が執筆し、2年前の週刊誌に掲載されたものであった。
災害派遣の命を受けて駐屯基地から大型ヘリに乗り、ロープで降り立った急峻な斜面、ここに書くのも憚れるような遺体の状況、そうした遺体が集められた中での一時(いっとき)の休息、上官の現場無理解の命令、状況をわきまえない警察や報道機関の振舞い・・・等々の極限状態により精神もおかしくなったという事実が綴られている。そんな中で、国民が沸き立った少女とスチュアーデスら4人の生還が唯一救いとなったことも書かれている。
ルポライターによるものではない凄まじい生の現場状況が伝わって来るものであった。