フォレスタの散歩道(パート4へ) 東日本大震災の20日前、2011年2月にスタートしたこのブログも1000回を超えた

概ね2~3日毎の更新、1回に3題の記事をめどとして来たが、以後間隔や記事の数などに捉われずに更新することとしたい。

島倉千代子さん/邦楽演奏会

2013-11-11 11:46:05 | 日記

   歌手の島倉千代子さんが亡くなった。顔をややうつむきにして、哀愁を帯びたビブラートで歌う曲は他の歌手にはない、独特の雰囲気があった。「生涯歌い続けたい」と言っていた歌姫は、大ベテランと呼ばれる境地に至ってもなお、ステージに出る直前まで声調べをしていたと言われる生真面目な姿勢と、周囲の人たちに対する優しい気配りで歌手生活を走り抜け、病に倒れて75歳であの世に旅立った。
   今、報道番組やワイドショーなどからは、彼女の波乱に富んだ人生を象徴するかのような歌「人生いろいろ」が流れて来る。 16歳のデビュー曲「この世の花」が大ヒットして以来数々のヒット曲を生んだが、私は最近全く聞かれなかった「逢いたいア あの人に」と守屋浩とのデュエット曲「星空に両手を」が大好きであった。
   美空ひばりとは無二の親友として知られているが、今頃は2人で「人生いろいろ」などをデュエットして再会を祝しているのかもしれない。ご冥福をお祈りします。

   約ひと月に亘って三鷹の市民文化祭が開かれており、昨日は芸術文化センターで邦楽演奏会があったので聴きに行った。私は若い頃に尺八を始め、演奏会にもよく出演した。転勤などで稽古は途切れたが一応弟子を取れる資格だけは持っていた。今は時々手慰みに一人で吹くだけだが、こうした機会に邦楽(琴・三味線・尺八の三曲演奏)に触れているのだ。
   今年は小・中学生のジュニアの出演があったり(写真②)、篠笛の二重奏などもあり、特に篠笛は初めて聴いたがとても美しい音色にうっとりさせられた。観客数は決して盛況とは言えず、ジュニア演奏が終ると父兄の来観者がごっそりと退席したのは興醒めであった。邦楽愛好者は年々少なくなっていくような寂しさを感じる。 


①琴・三味線・尺八による典型的な三曲合奏 ②小・中学生によるジュニアの琴演奏
③初めて聴いた篠笛。この細い笛の音色はマイクを使わずにホール中に朗々と響き渡った
④練達の皆さんの演奏はさすがに聴きごたえがある。私も「ああなりたい」と思う瞬間である 

       
                            ①                        ② 

     
                               ③                         ④

   その前日、同じ芸術文化センターのホールで毎月の恒例の映画会があった。今回は「アラビアのロレンス」である。
50年前の作品であるが映像は極めて鮮明で、主舞台となるアラビア半島の広大な砂漠の光景が大スクリーンに見事に描かれていた。壮大なストーリーとともにやはり印象に残る名画である。

コメント
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