
水馬(あめんぼう)は夏の季題。
歳時記によると地方では水馬(みづすまし)
ともいい、「まひまひ(水澄・みずすまし)」と
混同されやすいと書いている。
俳人の間では「水馬」と書いてあめんぼうと読む。
小さな池に映った空をすいすいと楽しそうに
滑っていた。アメンボは何を食べてるのか?
ふとそう思って調べてみたら、彼らは
水面に落ちて弱った小さな虫を餌にしていると言う。
特に稲の害虫である「ウンカ」を食べるので
益虫とされているとあった。虫の体液を吸うらしい。
表面張力で浮いて水面を自由自在のあめんぼう。
これを何とか俳句に詠みたいと思うのだが
後輩がこの水馬であまりにも素晴らしい俳句を
ものにしたので、それを超えて詠むのは
とても困難になってしまった。
以来あまり詠んでいない季題なのである。
水馬光りの靴を履きにけり 清一路