陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

しみじみと会食

2010年07月15日 | slow life

35年勤めてきた社員が退職を決意。
話を聞かないとと思い食事に誘う。

会社近くの店“獨楽”へ。
予約していたので個室に案内された。
四人掛けのテーブルの個室は
やや手狭だがゆっくり話ができる。
この店、もともとは流川にあったが
最近このあたりに移転した。
予約した方がいい評判の店である。
ゆっくり話を聞きたかったので
飲み物以外はノーケアにしたい。
注文の手間がないコース料理にする。

造りは、なかなかの素材だ。
椀物もいい。一品一品手をかけている。
そして供される料理に都度説明が付く。

「こちらは鯛です。」

ただ、見たら誰でも判るものも
マニュアルよろしく、紋切り型に
説明するからちょっと違和感を覚える。

「見たら判るのにねえ。」

同感。むしろ何処何処で取れた○○と
それがこちらの聞きたいことなのだが
それを聞いても応答はなかった。

ちょっと残念だったのは
きれいに盛り付けられた素材の中に
旬のアスパラが添えてあった。しかし
根元の茎の筋が処理し切れていない。
口の中に筋が残って食べきれず。
このレベルの店にしては、意外や
ディテールがややぞんざい!?
移転してまだ慣れていないのか
ちょっとがっかりしてしまった。

さて、話を戻そう。
彼女は案外さばさばとしていた。
女は一度こうと決めたら、男みたいに
いつまでもぐずぐずしないのだ。
本人はO型だからと笑っていた。
会社辞めたらまずは韓国に行きたいと。
彼女はヨン様の大ファンなのだ。

世の中所詮、人間万事塞翁が馬だ。
何が幸せで何が幸せでないのか?
それは判らない。ただ言える事は
そういうことは誰しも平等にあり
そしてそれは誰しも見通せない
という事なのだ。

勘定を済ませ店を出て
表で待っていた彼女と別れた。
普通に彼女は駅へと歩く。
あたりまえだが。
私の方がなんとも去り難い。

「ちょっと、行こうか?」

同席の部長と脚は二軒目へ。
この日、広島随一の盛り場流川には
驚くほど多くの人出で溢れていた。
ボーナスが出たからだろうか。
二軒目の店五つの銅貨も満席になった。
こんなことは最近では珍しい光景だ。
景気はやはり上向いているのだろうか?
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