陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

野のいろ散歩

2024年03月17日 | nonoka

「暖か」という季題がやっと実感できるような日和が続いています。

そんな日和に誘われるように帰路、魚崎駅で下車して住吉川を歩いて帰宅することにしました。

“野のいろ散歩”です。今日はどんな花が咲いているかな?住吉川畔ではこれと言った花は見つけることができませんでいたが、いつもの軽鳧(かるがも)が番(つがい)で水中を啄(ついば)んでおりました。

軽鳧たちを見やりながら、散歩の犬やジョガーたちに追い抜かれながらゆっくり歩いていると、はて?これは金鈴子(きんれいし)かな?大きな樹に黄金の実が沢山ついていました。金鈴子とは楝(おうち)の実のことで秋の季題です。“栴檀(せんだん)の実”とも言います。五月頃には紫の上品な花を風に揺らしている様は俳人好みです。

国道二号線を越えてから地上に上りました。二号線の北西角には、おや?紅い花が満開になってます。もう梅は終わっているだろうにと思いましたが、これは紅梅でした。女性のオブジェを彩るように満開になっています。まだまだ梅は楽しめるのかもしれません。(一番上の写真)

ふらふらと歩いて石屋川公園の山手幹線辺り、山茱萸(さんしゅゆ)の樹が満開になってました。これも季題ですね。好きな花のひとつです。日本の早春を彩る黄です。活け花でもよく見る花です。

そして山手幹線の北側にはなんと雪柳がもうほぼ満開になってました。四月の候に載る季題ですが早いですね。年々、花の開花時期が前倒しになっているように感じます。おそらくこれも地球温暖化のせいなのでしょう。

石屋川公園の西側でも花を見つけることができます。まず老人ホーム辺りに桜が咲いてます。これは早咲きの桜でしょう。いつもこの公園の魁となる桜です。彼岸桜でしょうか?その桜の植込みにラッパ水仙が開花しておりました。なんか驚いたような顔をしているのが愛らしいですね。

そしてその少し南に黄色い花を沢山つけた小さな樹がありました。蔓上に花をつけています。これは黄梅もどきという花。もどきなんて名を貰って可哀そうな感もありますが黄はひときわ際立っていました。中国原産で雲南黄梅ともいうそうです。

いやあ、沢山の野のいろに出逢えました。この時期は特に黄色い花が目立つような気もします。俳句を創ろうと思えば、また観方や神経の集中の仕方も変わってくるのですが、今回は心を弛緩させての散歩でしたので一句も創らず。たまにはね。こんな日が案外楽しいのです。人間、ぼーっと歩くことも大事です。悪しからず。

暖かや俳句作らず逍遥す

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