神戸市立博物館へ松方コレクションを観に行く。
この日は気温が下がり初時雨となった。
そのせいか来館者も少なくゆったりと鑑賞できた。
コレクションを観て昔の富豪はやはりすごいと思った。
この収集、今風に言えば絵画の大人買いである。
今の日本では考えられない買い方だと思う。
しかし戦後多くは散逸してしまったと言う。
美術館建設を夢見ながら見果てぬ夢となってしまった。
その夢の軌跡をあとづける展覧会なのである。また
この松方幸次郎氏は川崎重工、神戸新聞社の初代社長
という神戸所縁の人である。
■お気に入りの作品(鑑賞記録)
・ゴッドフリー・ネラー
ハーパ准男爵夫人カサリン 美しいひと
・リチャード・ウィルソン
イタリア風景 イギリス風景画の父
・ジュール・デュプレ 山村風景
光が当たっている感じがいい
・シャルル=フランソワ・ドービニー
レ・サーブル・ドロンヌ 荒涼とした景
・同 ディエップの海岸 淋しそうな渚
・マリー・カザン 月光
星が美しい。月光と山家の灯
・モーリス・シャバ セーヌ河
緑が美しい
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
庭に座る女 ジュスティーヌ・デュール
本展パンフレットのメインビジュアル
ちょっと怖そうな女7
・ピエール=アルベール・マルケ
レ・サーブル・ドロンヌ 明るい海とヨット
・ウィリアム=キラー・オーチャードスン
ささやき 家政婦は見たの感
・フランク・スキップワース 炉辺の女
ドレスも手袋も靴も左右黒白半々 印象深い
・グッドリー・ハーディー 海の収穫
社会派の一枚
・エドヴァルド・ムンク 亡くなった母と子供
あの叫びに近い作品のテイスト
・ジェイムズ・クイン 戦地のたより
義母と妻の表情の対比が心に迫る
・シャルル・コッテ 死せる子
死んだ子供を飾る風習 色あいは明るい
■神戸港開港150年イベント「松方コレクション展」
ー松方幸次郎 夢の軌跡ー
2016年9月17日ー11月27日 神戸市立博物館