井上陽水のコンサートへ。
題して「氷の世界ツアー 2014」
40年前のアルバムタイトルだ。
白い装丁のジャケットだった。
井上陽水の名を不動のものとした
画期的なアルバムだ。
神戸国際会館のホールも久しぶりだった。
40年の歳月はやはり長い。
ファンも同じく歳を取る。
聴衆の年齢も50~60代が中心。無理はない。
チケットの座席は中2階だった。
これが4席だけが仕切られたバルコニー席で
幸運だった。独立した席で、眼下の
1階のざわめきから離れている。
これならゆっくりと
陽水の世界に浸ることができる。
井上陽水はがっちりとした体格だった。
物腰は相変わらずたおやかだ。
なんとも言えぬ抜けたような、それでいて
急所を効かせた会話は、間合いも絶妙で
なかなか飽きさせなかった。
声量も声質も昔のままだが、ときどき
高音部で声が飛ぶことがあった。
やはり寄る年波だろうか。
ロック調の曲はまったく歌詞が聞き取れない。
何を言ってるかわからないというのは結構ストレスだ。
やはりスローバラードの方が歌詞も
ゆっくり味わえるし何より聞き取れる。
その方が我々には良かった。
歌詞を十分味わえないとやはり退屈なのだ。
アンコールも含めて全25曲。
陽水の世界に、あの頃の時代に、たっぷりと
タイムスリップした秋の夜長であった。
本日の楽曲
LOVE
感謝知らずの女
娘がねじれる時
あかずの踏切り
はじまり
還れない二人
チエちゃん
氷の世界
白い一日
自己嫌悪
心もよう
待ちぼうけ
桜三月散歩道
Fun
小春おばさん
おやすみ
リバーサイドホテル
ジェニー My love
愛されてばかりいると
とまどうペリカン
海へ来なさい
(アンコール)
アジアの純真
夢の中へ
少年時代
いっそセレナーデ
以上
◇鑑賞記録
2014年9月26日(金)19:00~
神戸国際会館こくさいホール
中2階R列にて
井上陽水
氷の世界ツアー2014