陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

駅の風景 亀嵩駅

2011年09月15日 | slow culture

亀嵩駅は、島根県の奥出雲にある。
JR西日本木次線の駅である。この辺りは
神話にちなんで駅に愛称が付けられており
ここは「少彦名命」(すくなひこなのみこと)だ。

昨夏、広島駅からの青春切符ひとり旅。
芸備線から木次線のトロッコ列車に乗った。
そのとき車窓から撮影したものである。
ひとり旅は木次線から山陰線を経て
福知山線で神戸までたどり着いたのだが
この駅を実際に見ることも目的のひとつだった。

言わずと知れた松本清張の砂の器である。
先週二夜連続でドラマを見た。懐かしい。
この作品だけは、原作も映画も両方感動した。
こういうことは珍しいのだ。たいがい
原作を読んで映画を観ると期待が高いだけに
かえってがっかりすることが多いのだが
この作品だけは違った。原作では
もっと深いテーマが提起されているのだが
それはそれ。青春の真っ只中だった当時と違い
今は私もそれなりに齢も重ねた。ゆえにドラマも
脚本を味わうように観ることができた。

松本清張はすごい作家である。
もうあんな作家は出現しないかもしれない。
砂の器は私の生涯忘れられない作品である。
今でも蒲田にはトリスバーがあるのだろうか。

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