陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

驚嘆!名画のテーマパーク 

2010年03月14日 | slow culture

入館料3150円!
正直、ここに入館するかどうか
逡巡したのはまぎれもない事実だ。
美術館にそこまでは…と。
背中を押したのは、以前
高松の知人の旦那から
あそこは一見の価値がある
ということを、聞いた記憶が
頭の隅に残っていたからだ。

結論を先に言おう。
これは見て損はなかった。
三千いくらかの入館料を
投じる価値がある美術館である。
(ちと、おおげさか?)
ここ、美術館と言うよりは
わたし的に言えば、これは
正に偉大なるフェイクの殿堂。
大人がその知的好奇心を
十分満喫、堪能できる
名画の一大テーマパークである。

パンフレットには
“世界初の陶板名画美術館
原寸大で1,000余点”とある。
古代壁画から世界25ヶ国190余の
美術館が所蔵する現代絵画までを
関連企業の特殊技術によって
陶板に原寸大に複製して展示している。

名を大塚国際美術館と言う。
国際と名がついている。
まさにこれは国際的にも
珍しい美術館なのではないか?
正面玄関から長いエスカレータを
上り詰めたところがB3地下三階。
そこからB2、B1と展示階は続く。
どうしてここが地下階になるのか
立地構造に疎い私はわからんが
地形上そうなるのだろう。

まずは圧巻のシスティーナ礼拝堂
ミケランジェロの描いた天井画
そして壁画が我々を出迎えてくれる。
いやあ、これは壮観!現地に行かずして
その迫力を楽しめるのは
フェイクと言えども圧巻である。
しばし見とれてしまう。その他
壁画なんかもその洞窟の中まで
忠実に再現されている。
スクロヴェーニ礼拝堂。
青がとても美しい礼拝堂だ。
まるで天国にいるような錯覚。
フェルメールのあの少女や
レンブラントの夜警
そしてダビンチのモナリザも。
そう言えばフェルメールの
真珠の耳飾の少女が、また
日本にやって来るとか。
これは是非見ておかねば…。
好きなミレーの晩鐘もあった。
セザンヌにモネそしてゴッホも。
わくわく眺めているうちに
あっという間に三時間が過ぎてしまった。

大塚国際美術館はまさにユニーク。
何よりそのコンセプトと来館者を
楽しませるサービス精神がいい。
美術陶板というオンリーワンの
自社関連技術も基盤にある。

徳島の鳴門に、こんな驚きの
エンターテイメントがあるなんて。
鳴門は大橋にうずしお、そして
わかめだけではなかったのである。

なお、この美術館。
写真撮影はOKである。
ただしフラッシュはNG。
これもフェイク故?
それでもそのサービス精神がグッド。
おばちゃんたちが嬉しそうに
名画をバックに写真を撮っていた。
かくいうわたしも^_^;
だからテーマパークなのだ。
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