「この花の名前は?」
「知らん。」
まだ幼稚園くらいの頃の思い出。
市場の駄菓子屋さんの子と
店の二階で植物図鑑を二人で見ながら
名前の当てっこをしていた。で
偶然言い当てたのがこの花だった。
以来生涯でとても印象深い花になる。
まあ、当てっこ遊びと言っても
ほとんど「知らん」なのであるが…。
今の季節、街を歩いていると
民家の軒先や鉢植で必ず見かける花。
日本の野生種の蘭のひとつで
紅紫色の可憐な花をつける。
和の趣きというか
小作りで慎み深そうな所がいい。
シランとは紫蘭と書くのだそうだ。
割りと芯が強くて
日当たりの悪い軒先でもよく育つので
よく植えられているらしい。
かつては、日本のランとして
欧米でかなり人気があったのだとか。
よく見かける花でも、みんな
それぞれにオンリーワンなんだなあと
花を見ているとしみじみ思うよ!
ねえ。まきはらクン?
軒先でシランはそっと目立ちおり 拙私有
お粗末です…。