グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

野党の国会質疑時間配分譲歩に思う

2017年11月18日 | 日記
いささか旧聞になってしまったが先般開会された衆院文科委員会での与野党間質問時間は与党1:野党2の配分で行われた。
従来のルールによれば与党2:野党8の配分で行われていたものだが与党自民党からの申し出で今回に限り(かどうか、怪しいものだが)与野党間の時間配分が変更されたようである。
筆者にはどうして野党が与党からの要請をもっと強く突っ撥ねなかったか不思議でならない。
与党の言い分は「国会議員数に比例した時間配分が合理的」というものだが自民党が野党時代には思い切った傾斜配分を要求し実現しておきながら与党に返り咲いたら今度は「在籍議員比で・・」というのはあまりにも身勝手である。
いや、やっぱりここは森友加計問題で野党の攻勢を受けたくないという首相への忖度が働いてのことだろう。
首相も首相である。
国会での審議を「謙虚に、丁寧に」と言うのならここは従来通りの時間配分で臨むのが当然なのだがどうも本心は別のところにあるらしい。
これは「どの党がどうだ」というわけではないが一般に与党側の質問は答弁者に花を持たせるためのヨイショ質問が多く実際のところ聞くに堪えない。
今回の自民党の申し出だって「若手議員に活動アピールの場を」という大義のようだが若手議員は本当に有権者に対し自己アピールできる自信があるのだろうか。
与党の要求も虫がいい話だがそれを簡単に呑んでしまう野党もあまりに情けない。
有権者は与野党両者に対し失望するばかりである。