グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

山一証券自主廃業後20年に思う

2017年11月24日 | 日記
四大証券会社の一社であった山一証券が自主廃業で姿を消してから20年が経過した。
山一證券の最後は社長の「社員は悪くありませんから!」の号泣会見が印象に残っているがもしもあの「飛ばし」という顧客の損失補填と自社の損失隠しの両者を狙った手法を意図的に行っていたとしたらそれは(経営層であろうが一般社員であろうが)やっぱり「悪い」と言わなければならない。
主導した者と強要された者の差はあるのだが強要されたからといってそれで免罪符を得たことにはならないだろう。
おそらくあの社長を突き動かしたのは「何千人もの社員を路頭に迷わせることはできない」という責任感と社員愛だろう。
その直後に幸いなことにメリルリンチ・ジャパンという同業外資が登場し多くの山一社員を引き受けたように記憶している。
さらに優秀な社員は独立して自ら生きる道を切り開いた。
筆者は旧山一の全社員を追跡調査したわけではないがあれだけの会社が突如消滅した割には結果として結構「軟着陸」できたのではないかとの印象を持っていた。
そしてまた今、証券業界はバブルの再来と言っていいような活況を迎えている。
まさに「人間万事塞翁が馬」だねぇ。