グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

異次元金融緩和はいつまで続く?

2017年11月19日 | 日記
従来から超低金利政策を続ける日銀の総裁の発言が注目されている。
異次元金融緩和政策による金融機関の経営悪化が表面化してきたためだが、かといって今すぐ利上げに転じるかと思えばどうもそうではないらしい。
筆者は2%の消費者物価の上昇をいったん取り下げてもいいのではないかと考えているが日銀総裁の方針はいささかのブレもない。
日銀の政策委員も利上げ派は一掃され超低金利政策が見直される可能性は小さい。
来年の総裁任期満了も自民党総裁が変わらない限り現総裁が留任する見通しである。
ということは最近の総裁の発言の真意は「金融機関の痛みはよく理解しているがもうしばらく我慢して」ということだろうか。
結局2%の政策目標達成まで超低利政策は堅持するということだろう。
地方の小規模金融機関には合併気運が高まるがそれすら思うようにはいかない。
まさに受難時代の到来である。
そうそう、クラウド・ファンディングなどの新しい手法も現れてきたしねぇ・・・。

野党の国会質疑時間配分譲歩に思う

2017年11月18日 | 日記
いささか旧聞になってしまったが先般開会された衆院文科委員会での与野党間質問時間は与党1:野党2の配分で行われた。
従来のルールによれば与党2:野党8の配分で行われていたものだが与党自民党からの申し出で今回に限り(かどうか、怪しいものだが)与野党間の時間配分が変更されたようである。
筆者にはどうして野党が与党からの要請をもっと強く突っ撥ねなかったか不思議でならない。
与党の言い分は「国会議員数に比例した時間配分が合理的」というものだが自民党が野党時代には思い切った傾斜配分を要求し実現しておきながら与党に返り咲いたら今度は「在籍議員比で・・」というのはあまりにも身勝手である。
いや、やっぱりここは森友加計問題で野党の攻勢を受けたくないという首相への忖度が働いてのことだろう。
首相も首相である。
国会での審議を「謙虚に、丁寧に」と言うのならここは従来通りの時間配分で臨むのが当然なのだがどうも本心は別のところにあるらしい。
これは「どの党がどうだ」というわけではないが一般に与党側の質問は答弁者に花を持たせるためのヨイショ質問が多く実際のところ聞くに堪えない。
今回の自民党の申し出だって「若手議員に活動アピールの場を」という大義のようだが若手議員は本当に有権者に対し自己アピールできる自信があるのだろうか。
与党の要求も虫がいい話だがそれを簡単に呑んでしまう野党もあまりに情けない。
有権者は与野党両者に対し失望するばかりである。

都民ファーストの大失速に思う

2017年11月16日 | 日記
12日に投票、13日に開票された東京都葛飾区議選で去る7月の都議選で大勝利を果たした「都民ファーストの会」が大惨敗を喫した。
7月の都議選では50人の立候補者のうち49人が当選、歴史的な大勝利を果たしたのだが同じく都知事が立ち上げた国政政党「希望の会」は例の排除発言に加え自身の国政不出馬もあって衆院選完敗の憂き目にあった。
そしてこの葛飾区議選は5人の候補者のうち当選は1名だけという厳しい結果にあらためて移りげな人心を痛感してしまう。
10月22日の衆院選完敗はまだ「国政と地方政治は違う」という言い訳もできるかもしれない。
ただ先週の葛飾区議選はこんな言い訳は通用しない。
結局実質的な党代表である都知事の政治姿勢に東京都民が「ノー」を突き詰め始めた証しなのだろう。
これだけ明確に支持を失った都知事は国政どころか都政の運営にも苦労するのではないか。
それにしても人心のなんと移り気なことか。
都知事の国政再挑戦はいつのことになるのだろうか・・・?

不動産大手のAIスピーカー付きホーム端末の標準設置戦略に思う

2017年11月13日 | 日記
大手不動産のレオパレス21が来年1月から全ての新築物件にAIスピーカーを組み込んだスマート端末を標準設置していく方針を明らかにした。
これは新しモノ好きの入居者に大きくアピールするのではないか。
従来から一部の物件では「インターネット環境完備」がウリになっていたが今回のレオパレスの方針はこれをさらに一歩前進させ文字通りIOT(Internet Of Things)を実体験させるものだから大きな可能性を秘めている。
オートロックの解錠やBGMのリクエストが会話モードで自然に行えるとしたらアパートの住み心地は本当に楽しく、便利なものになリそうだ。
さらに掃除ロボットやらaiboのようなAIペットまで備われば日常生活は一変するだろう。
しかし単身者が寂しさや不便さを感じることがなくなり会話まで楽しむことができるようになると若者の晩婚化、非婚化が心配になる。
まさかAIスピーカーがこんな風に役立つ、なんてことはないだろうねぇ。(笑)


今年の流行語大賞ノミネートに思う

2017年11月12日 | 日記
いささか旧聞になるが先日今年の流行語大賞候補30選が公表された。
筆者が第一に推したいのは「インスタ映え」だ。
大ブレークしたインスタグラムにうまく乗っかった形だがいいえて妙な表現だ。
英語で言うと「インスタ・ジェニック」となるらしいがやっぱり日本発(インスタ映え)からの翻訳のようだ。
「忖度」も面白い。
政権幹部・官僚諸氏にはお気に召さないようだが元々あまりポピュラーでなかった言葉がメディアを通じてどれだけ多く流通したか、見当もつかない。(笑)
どうやら日本人は一つ言葉を完全にマスターしたようである。
もう一つ、今年は芸人初の流行語が少なかったという話だ。
実のところ筆者は「35億」「空前絶後・・」などもこの発表まで全く知らなかった。
ゴメンなさい。(笑)
結局「ちーがーうーだーろー」などの政治家ネタにお株を奪われたのだろう。
芸人の誰かが自分たちの努力不足を反省していたがさもありなん、である。
そうそう「プレミアム・フライディ」もランク入りしていたが言葉はともかく実需の方はまるで不発だったねぇ。
こちらも関係者はあまり騒いでほしくないかもしれない。(笑)


「希望の党」の共同代表選に思う

2017年11月11日 | 日記
先日「希望の党」の共同代表選が行われ玉木雄一郎氏が選定されていた。
資質、人格に不足はなく最適の人選だったと思うのだが前途は多難だと思わざるを得ない。
ついこの前の衆院選は大惨敗だった上に憲法改正など主要な政策で党内のコンセンサスを得るなどは絶望的だ。
チャーターメンバーと合流組との融和も頭が痛い。
もう一人の共同代表(東京都知事)と一般議員との仲を取り持つのも難しそうだねぇ、今となっては。
ただ玉木氏の「希望の党」を政権交代可能政党に変えていくという大志には困難とはいえある種の期待もある。
これは筆者の持論だが政党なるもの何も全ての政策に全構成員が完全に一致している必要はないと思う。
議員だって一人ひとり別人格なのだからそれぞれ個有の考えや主張があっていい。
これはよく言っていることだが党議拘束などはどの党も止めたほうがいい。
新共同代表には是非とも自由で何でも言える、どんな投票もできる新しい党運営を実現してほしい。
国会議員は所詮個人商店である。
綱領は必要だが議決権まで拘束されることはない。
当落選だって結局は当人が責任を取るのだから・・・。
それにしてもあの「踏み絵」は間違いだった。
いやしくも政権政党を目指すのであれば党代表はそれなりの器の大きさが大事だと思う。

米大統領の日韓中歴訪を大統領目線で回顧する

2017年11月10日 | 日記
米大統領が日韓中歴訪をこなし今日からベトナム、フィリピンを相次いで訪れるということだ。
前半を終えたところで今までの足跡を米大統領の立場で勝手に総括してみよう。

スタートは日本の横田基地からゴルフ場直行だから親睦を深化させるには絶好だねぇ。
翌日は皇室表敬訪問や拉致被害者家族との面談を行ったが商売の「Buy America」も忘れなかったゾ。
それにしても首相とは何度もメシを食ったなぁ・・・。(笑)
さてお次の韓国は北朝鮮といわば交戦中だからこの点は注意が必要なのだがこの国の大統領は自身の支持基盤に直接繋がる対日姿勢のほうがよほど重要のようだ。
歓迎パーティーに元慰安婦を呼んだりテーブルには竹島産エビが載ったりしていたからなぁ。(笑)
やっぱり圧力より対話か、・・・しょうがないねぇ。
さてさて中国だがここは最も手強い相手だ。
北朝鮮への制裁強化のカギを握る相手だが一体どこまで協力してくれるのか?
国連決議の完全履行についてコミットはあったが相変わらず「対話努力」を口に出しているので油断はできない。
貿易不均衡問題についても大型商談のサインはあったが実行まだ先の話だ。
結局北朝鮮問題も貿易不均衡問題も中国が今後どれだけ誠意をもって応じてくれるか、にかかっているのだ。
頑張らなきゃねぇ、オレも。

といったところか。

どこまで伸びるか?ロング・フライト

2017年11月09日 | 日記
その昔米国に何度か出張したことがあるが当時はまだ(米国)本土までの直行便がなくて途中アラスカのアンカレジに立ち寄るのが常だった。
アンカレジの空港では(身長が2メートル以上はあろうかと思われる)北極クマのはく製展示に驚いたり立ち食いのうどんを楽しんだことを今でも鮮明に覚えている。
その後いつ頃のことか、航空機の性能が向上しアメリカ本土は西海岸も東海岸もノンストップの直行便が当たり前になった。
乗っている時間は乗り継ぎ便のトータル時間(トランジットを含めた)よりも短縮されたはずだがそれでも13時間前後はかかっている。(風向きによって相当差があるが)
13時間も狭い機体に閉じ込められればさすがにウンザリ、機内食の2食目はもう食欲がわかない。(笑)
ところが、ところが、豪カンタス航空がNYーシドニー直行便の開設を構想、メーカーに新たな航空機の開発を依頼しているとのことである。
同便の想定飛行時間は18時間弱だそうだが実現すれば世界最長路線となるそうだ。
いやはや・・・、ロング・フライトはどこまで伸びるのだろうか。
時間短縮のニーズはゴールがないんだねぇ。
もし18時間運航の路線ができたら? 
乗ってみたいような気もするし乗りたくないような気もする、複雑だねぇ。(笑)

三越伊勢丹の中期経営計画に思う

2017年11月08日 | 日記
三越伊勢丹が社長交代後初めてとなる中期経営計画を発表した。
改革派と謳われた前社長を受けての話だから世間の耳目を集めたのではないか。
新中期計画によれば20年度の営業利益は350億円と従来の500億円から150億円の下方修正となった。
17年度の営業利益予想は180億円ということだから20年度350億円というのは結構コンサバティブだがそれだけこの業界の先行きが厳しいということだ。
米国では「アマゾン・エフェクト」という言葉が関連業界を震撼させている。
我が国だって無論無縁ではない。
三越伊勢丹も「ネット通販」を今後の成長の軸と位置付けてはいるが既存の通販競争相手と伍してやっていくのは容易なことではないと思う。
従来の顧客層に乗っかっているだけで果たして構造改革は可能か?
百貨店業界は構造不況業種と目されて久しいが突如降って湧いたようなあのインバウンド・バブルが改革の手を緩めてしまったように見える。
それで今になって早期退職勧奨年齢の引き下げといってもねぇ・・・。
今から言っても何だがもっと早くドライに手を打つべきだったかもしれない。

首相の米大統領異例の厚遇に思う

2017年11月06日 | 日記
一昨日このブログで首相の米国ファースト・ドーターの異例の厚遇について記したところだが今度は米大統領本人に対する厚遇ぶりに更に驚きだ。
昼、夜2日間計4回ご相伴など筆者なら「もういい加減に開放して」といいたくなるのだがあの2人の間にはそんな感情は毫もないもないのだろうか。(笑)
どんなニュースもあっという間に世界を駆け巡る。
日米間の親密さを快く思わない国や人々も思いを馳せなければいけないと思う。
各国首脳はこの日米トップによる2日間4食の会食ゴルフ付きの超蜜月をどう感じているのだろうと思う。
それに米大統領はいくら接待を受けても日米間に横たわる経済問題を忘れてはいない。
それにトランプ政権が任期を全うできるかどうかも気になるところである。
40%のコンスタントな支持率があるといっても人事も実績もいまだに政権の体をなしていないではないか。
北朝鮮政策だって大統領より側近の国務長官や国防長官、大統領補佐官のほうが真っ当ではないかと思うのである。
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」、適度がいい。