グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

三越伊勢丹の中期経営計画に思う

2017年11月08日 | 日記
三越伊勢丹が社長交代後初めてとなる中期経営計画を発表した。
改革派と謳われた前社長を受けての話だから世間の耳目を集めたのではないか。
新中期計画によれば20年度の営業利益は350億円と従来の500億円から150億円の下方修正となった。
17年度の営業利益予想は180億円ということだから20年度350億円というのは結構コンサバティブだがそれだけこの業界の先行きが厳しいということだ。
米国では「アマゾン・エフェクト」という言葉が関連業界を震撼させている。
我が国だって無論無縁ではない。
三越伊勢丹も「ネット通販」を今後の成長の軸と位置付けてはいるが既存の通販競争相手と伍してやっていくのは容易なことではないと思う。
従来の顧客層に乗っかっているだけで果たして構造改革は可能か?
百貨店業界は構造不況業種と目されて久しいが突如降って湧いたようなあのインバウンド・バブルが改革の手を緩めてしまったように見える。
それで今になって早期退職勧奨年齢の引き下げといってもねぇ・・・。
今から言っても何だがもっと早くドライに手を打つべきだったかもしれない。