マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『ビオラ市が尾』へ

2014年06月12日 | 身辺雑記

 もう1ヶ月前のことになるが、5月第2週の火曜日(5月13日)も、私は田園都市線「市が尾」方面へ出掛けた。月に2度程度の割合で、横浜市青葉区にある「ビオラ市ヶ尾」で平家物語の講師を務める妻に同行しての事である。

 話は、昨年の10月に瀧川さんと一緒に行った裏高尾縦走にまで遡る。縦走途上のとりとめのない話の中で、突然彼は私に“奥さんに平家物語を語ってもらえない?”と語ったのだ。私の話から、妻が源氏物語や平家物語の講師を長年やっている事を知っていた彼は、古語に関する色々な問いかけのメールを私宛に送信し、それに対して妻が懇切丁寧な回答していたことが背景にあってのことだろう。

 帰宅後、私は妻にそんな話が出たことを伝え、その役割OKの反応を得ていた。青葉区市が尾にある、社会福祉法人「ビオラ市が尾」にアルバイト勤務している瀧川さんは、ここのイベント企画担当のSさんに、妻を講師としての平家物語講座を提案したのだろう、瀧川さん私とが取り持つ縁で、4人で話し合いを持った。その結果、4月以降、妻を講師としての平家物語講座を立ち上げようとの話が纏まった。
  担当者のSさんは慎重を期したかったのだろう、「3月中に一度入門講座を開催し、その講座参加者から改めて希望者を募り、その方達を中心に20名編成で、4月から正式発足」と決めた。
 入門講座「祇園精舎」には40人が参加。その8割以上が正式講座をも希望。一方、横浜市の広報で講座の募集をしていたこともあり、参加希望者は合計で40名を遥かに超え、当初計画の20名に絞り込むを断念したSさんは、結局40名でこの講座をスタートさせた。

 40名も収容できる部屋はここには1つしかなく、その部屋を確保出来ない講座の日もあり、そのような日は、収容能力20名の部屋での午前・午後の2講座開催となる。これは体力に自信のない妻には辛いらしく、私は重い荷物を持つ鞄持ち同行の役割を演じることと相成った。講座では、私は、平曲のCDをセットし、ラジカセのボタンを操作し、録音を取り、時に黒板消しまでやる。いわば助手役をも務めることとなる。我が家では、世間一般に語られる”内助の功”の役割が時に世間とは逆になる。

 40人収容できる2階の教室から外を眺めると田園都市線の電車通過が眺められる長閑な風景。こんなことでもなければ訪れることのなかった市が尾。田園都市線の車窓からは高級感あふれる町並みが展開する。市ヶ尾も東急沿線郊外のお洒落な街で、和食のランチが1000円で食せるお店もある。外出好きな私には楽しみが一つ増えたが、7月1日が最終回である。