マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

宇都宮健児氏、立つ

2013年12月29日 | 身辺雑記

 昨日の12月28日(土)、宇都宮健児氏を基調講演者とする講演会に出掛けて来た。彼を実行委員長とする「民主主義社会に秘密保護法はいらない!」会の呼びかけで、テーマは「新たな連帯と民主主義実現運動の必要性」。実はこの講演会「日本のピンチを希望に変える!」と題して、市民運動家や弁護士合せて4人の講演者を予定し、秘密保護法を廃案に追い込むための、新たな市民運動を模索しての会だった。
 しかしである。”猪瀬問題”は新たな都知事選出へと推移し、マスコミからは、前回の都知事選で次点となった彼へ出馬の可否が問われていた。彼は「その覚悟は出来ている」とは語っていたが、正式な出馬宣言はしていなかった。ただこの講演会の場で出馬宣言がなされるのではないかと、新聞紙上でも推測がなされていた。
 この会の開催を知ったのは、何と東京新聞の折り込み広告。朝日新聞には入っていなかった。私はこの講演会に行こうか迷っていたが、出馬宣言があるだろうとの記事を読んで、決心がつき、出かけることにした。場所は「文京区民センター」(写真:東京新聞に入っていた広告)
 





 やはり出馬宣言はあった。「今までは、その覚悟はあると語ってきましたが、正式な出馬声明は、かつての都知事選や、秘密保護法反対をともに戦った仲間の前で語りたかったので、今日になってしまいました」と。彼の話を聞くのは初めてである。明るく元気で、しかも優しく、信念の人と思える話しぶりだった。
 政策としては反原発など、前都知事と同様の4本の柱を語ったが、その時点と現時点での大きな2つの相違点に言及した。ひとつはオリンピック問題。「決まってしまったことに反対はしないが、あまり費用をかけず、東北の、被災された方々にも納得していただけるオリンピックにした」と述べた。またその後誕生した安部政権は、「秘密保護法・靖国神社参拝に見られるごとく、誰にも止められない反動・戦争への暴走を加速化している。都知事選に勝利し、その勢いで安部政権にストップをかけたい」と述べ、万雷の拍手を受けた。(写真:決意を述べる宇都宮氏)

 ◎震災後の2011年4月には日弁連会長としていち早く対応。文部科学省へ福島県内の学校での野外活動を制限する放射線量の見直しを求める。
 ◎サラ金業者から”何があっても引き下がらない弁護士”として恐れられる存在。国会に働きかけ、グレーゾーン金利を撤廃させる賃金業法改正を成立させる。
 ◎年越し派遣村名誉村長として奮闘。
 ◎オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長
 など多方面にわたり、主として弱者救済に精力的に取り組んできた彼の、都民への福祉政策などにも今後注目していきたい。
 そういえば、多重債務問題をテーマにした、宮部みゆきの名著「火車」に登場する弁護士のモデルは宇都宮氏だ。
 秘密
保護法成立後、諦めの気分ではなく、この法案を廃案へとの動きが活発化しているそうだ。その活動への関わりとともに革新知事の誕生へ、微力ながらの力添えをしたい。
 この講演会の模様がYou Tobe上で流れ、恥かしながら、家人と私の後ろ姿も映っていた。