深谷に住む義理の妹夫妻に誘われて、台風一過の10月27日(日)、「ヤマキ醸造」を中心に、車で、埼玉県北部を案内して貰った。昨年からこの小旅行に誘われていたのだが、私が風邪を引いたりして、3度も中止となってしまった因縁の計画。今回も台風の影響でお流かと思える瞬間もあったが、辛うじて台風は一日前に、太平洋々上に抜けていた。
上野発8時39分発宇都宮行きアーバンは9時40分籠原着。直ぐに車で向かったのが「隠れ河原のかりん糖」。一昨年の4月に荒川を案内してもらった時にもここに寄った。その名の様に荒川の河川敷そばの河原に本店・工場がある。店頭には30種類ものかりん糖が並んでいて、平成15年に、全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した「ごま大学」や、「七味唐辛子」の激辛ものもある。試食自由で、私は気に入った「黒ガマ」など4種類ほどを購入。
そこから一気に「ヤマキ醸造」を目指した。途中、児玉の中心街を抜け、金鑚(かなさな)神社前を通過して、11時20分ヤマキ醸造の「御用倉」に到着。ここには味噌・醤油・豆腐の工場があるだけでなく、販売店・飲食店などもあり、特に工場に隣接する別棟「紫水庵」の豆冨会席が有名らしい。”食を味わうひととき御膳”(2940円)は予約が必要で、台風を懸念して、前日になって初めて予約の電話をいれるも既に満杯だったとのこと。ここでのランチは諦め、工場の様子を2階から見学した。販売部では特に何種類もの豆腐を試食出来る。とくにゴマ豆腐が絶妙に美味い。何度も試食して、結局今回は何も買わずに帰って来たが、伊奈の「かんてんパパ」を彷彿させるヤマキ醸造だった。(ヤマキ醸造「御用蔵」正面)
(味噌作りを見る)
(かって用いられた味噌樽)
深谷市の「杏座」で遅い昼食の後、熊谷市にある天田屋本店へ廻った。ここは地元産を始め、特定の日本酒のみの販売店。私の知っている清酒では「雪中梅」が置かれていた。この酒を手に入れるのは非常に難しいので、この店のレベルが高い事がわかる。迷ったが、「亀の翁」で名高い久須美酒造の「七代目」と、広島県宿根雄町の「竹鶴」を購入。
義妹夫妻の家に寄って、刺身などの御馳走を頂きつつ、その両酒を比較しながら味わった。竹鶴は濃厚な辛口で、七代目は透明で、すっきりした辛口。甘味さえ感じられる。私の好みは「七代目」。余り深酒をしないで、帰路に着いた。(写真:天田酒店入口)