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塚口サンサン劇場「キングスマン」「キングスマン ファースト・エージェント」見てきました!

2022-03-27 23:00:48 | 映画感想
 はい、見られるときに見ておきましょうということで見てきましたキングスマン。
 
 
 
 実はキングスマンシリーズはまだ未見だったりします。なので今回いい機会だということで見てきました。せっかくなので、1作目に当たる「キングスマン」と3作目に当たる「ファースト・エージェント」を連続で鑑賞。
 まず感想なんですが、これって時代劇のイギリス紳士バージョンだと感じました。なのでかなりすんなりストーリーや設定に入り込めたというある種の懐かしさすら感じる作品でした。
 人知れず悪と戦う秘密組織とかスパイのひみつ道具とか一見普通の店の中にある秘密基地などなど、小難しいことはさておいて脳内の小学5年生が大喜びする感じの映画でした。
 特にキングスマンに属しているメンバーの駆使するジェントルメン戦闘術が異常にカッコいい。
 映画発祥のカッコいいアクションと言えばみんな大好きガン=カタですが、その流れを組みつつもさまざまなジェントルメンアイテムを駆使したジェントルメンバトルシーンはオリジナリティがあって大変かっこよかったですね。
 また、映画というフィクションの中でも同じ映画である「007」や「大逆転」や「マイ・フェア・レディ」などのタイトルが出てきたり、劇中のキャラクターが本作と同じジャンルであるスパイ映画のお約束に言及したりと少々メタなシーンもあったり。
 あと印象的だったのが、PG-15でのっけから人間が真っ二つになったりする作品なのに、いわゆる血しぶきブシャーなスプラッターなシーンと言うか、流血描写自体が驚くほど少ない点。
 明確な流血描写って顔面パンチ食らったチンピラの鼻血くらいのもので、斬られたり撃たれたりするシーンでもほとんど流血はなし。
 本作のアクションはかなりハードなんですが、これによってスプラッターにならずに、上品なバイオレンスとでも言うべき画面になっているのが、本作の柱である「英国紳士」を意識してて一貫性を感じました。
 また、本作はスパイものであるのに加えてエグジーとハリーを軸としたビルドゥングスロマンという側面もあります。個人的にはスパイ映画と言えば熟練のエージェントが大活躍というイメージが強いので、この組み合わせは非常に意外でした。
 「ファースト・エージェント」のほうは、キングスマンの成立を描いたいわゆるエピソード・ゼロ。
 こちらの方は時代が古いのとイギリス・ドイツ・ロシアのギスギスフィーリングあふるる政治的対立が主軸となっているので、スパイ映画というよりどちらかというと戦争映画よりになってたのがちょい残念かな。
 でも本作には、そうした細かい不満点を吹き飛ばしてくれるみんな大好き怪僧ラスプーチンが登場しますので帳消し。
 出番自体は前半部分で終わってしまうんですが、ラスプーチンのまさに「怪僧」の面目躍如とも言えるクレイジーな行動の数々と、BGMとの調和が美しいコサックダンス剣術のシーンは素晴らしいの一言。
 しかしあまりにもキャラが濃ゆすぎるので、彼のハイライトシーンがある中盤から先はなんだかおとなしくなってしまったというか尻すぼみになってしまった感はありました。
 ラストにはみんな大好きちょび髭の美大落ちおじさんも登場するので、4作目はドイツで派手にやらかしていただきたい。
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