A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

ゲームパビリオン.jp 2024行ってきました!その2

2024-03-31 23:21:43 | STG
 というわけで前回の続きです。前回では会場で触れた作品についてレビューしましたが、今回は閉会後の打ち上げのお話……の前に会場でのお話をもう少し。
 今回のイベントではゲームのレビューをお送りした制作者さんたちに直接ご挨拶に行ったんですが、その中でも熱く話し込んでしまったのが「あきら小屋」の坂葉さん。
 あきら小屋さんのゲームはかなり前から継続的にプレイさせていただいているので、その制作意図も多少は理解しているつもり。わたくし人形使いは作る側ではありませんが、プレイする側として作品から感じ取れたもろもろを直接お話できたのは貴重な機会でした。
 なかでも、個人的に坂葉さんの作品から感じ取れる「STGの持つハードルの取り除き方」についてこちらの見解をお伝えし、坂葉さんの方からも見解や意図をお聞きすることができました。
 わたくしにはSTGの持つ代表的なハードルのひとつが「弾幕系STGの隆盛とインパクトによる『避け』を強要されがちなスタイル」と思っているんですが、これに対して坂葉さんはプレイヤーに細かい避けを強要させないための工夫をさまざまに凝らしているとのこと。現在の最新作である「夕暮れの楽園と赤く染まる天使たち」でも、敵の弾幕に対して「避ける」「防ぐ」という受け身の選択肢だけでなく「こちらの攻撃で敵の弾幕を消す」という攻めのプレイスタイルがとれるようになっていることからもそれがわかります。
 そしてもうひとつ、STGの持つ代表的なハードルが「ワンミスのペナルティが大きすぎる」という点だと思っています。これに関しては坂葉さんも同意見とのこと。なのであきら小屋さんのSTGはミスからのリカバリー手段を用意することでそのハードルを取り除いているそうです。実際、特に昔のSTGはミスしてパワーアップが剥がれるとそこから間取り復活でまったく先に進めなくなるという詰みの状態になってしまうことが珍しくありませんR-TYPEとかな。そうなるとワンミス=実質ゲームオーバーになってしまうのでプレイングのモチベーションが継続するはずもないという。
 また、坂葉さんからは残機ボーナスの良し悪しについてもお話が出てなるほどなーと思いました。ミスしないほうがいいのはそりゃあそうですが、だからといって「ミスしないこと」がスコアを稼ぐ際のファクターとしてあまりに大きくなりすぎるとやはりミスのペナルティが大きくなってしまってワンミス即捨てゲーになってしまうという。
 あと究極タイガーのアイテムキャリアがやたら強いという話とPOWアーマーに頭突きされまくって死んだという話ができてよかった。
 こうした話をこの熱量と深度で直接お話できる機会なんてそうそうないので、うっかり話し込んでしまいました。いやー楽しかったです。
 そしてもうひと方今回直接お会いするのを楽しみにしていたのがかの「GRAND CROSS ReNOVATION」を制作されたRAYNEXさん。
 すでにイベントは終了したので全部バラしますが、実は「GRAND CROSS ReNOVATION」の二次創作小説の制作をお願いしようと思っていました。そしてさらに、無防備な背中をブッ刺すためにサプライズをお届けしようと小説の序文数ページを制作してお渡しすることに成功。これは最初から不意打ち食らわす気満々でテキストライブでの配信もせずに徹底的に隠蔽して執筆していた代物。
 その甲斐あってRAYNEXさんには非常に驚いて頂けたので満足しました。しかしこれで済ませる気はないので完成にご期待ください。
 また、合わせて今回の打ち上げに声をかけてくださったLim Worksさんにしれっと表紙をお願いしておきましたので準備万端です。
 さらに、RAYNEXさんのスペースにご挨拶に伺った際にかの「同人STG」というジャンルの嚆矢となった伝説的作品「神威」の制作者であるじるるんさんにエンカウントするというレアイベントが発生してカルマが上がりました。
 
 といった感じで会場では新作ゲーム体験版をプレイしたりたくさんの人とお話したりでとても楽しかったです。コロナのことを除いても1日でこれだけ多くの人とお話することはそうそうないので貴重な機会でした。
 さて、イベントはまだまだ続きます。去年の冬コミの際に委託を受けていたサークル「Ether_Valkyrie」のLim Worksさんからお誘いを受けて、イベント終了後の打ち上げに参加させて頂きました。
 参加者は「びっくりソフトウェア」の白銀ねこびさん、「SHIGATAKE GAMES」のシガタケさん、「ES4/EternalSphere4」のRAYNEXさん、「Ether_Valkyrie」のLim Worksさん、そしてわたくし人形使いの5名。
 場所は特に決まってなかったので会場のすぐ近くにある地下飲食街「滝見小路」のお店に入ります。
 さてそこでのトークの内容なんですが、まあいろいろと普段は聞けないような話を聞けたり普段は話さないような話を話せたりでとても楽しかったです。
 楽しかったんですが正直トーク内容にはいつセーフガードがダウンロードされてきてもおかしくない機密情報が含まれていたので、今回のレポでは書いても問題ない部分を慎重に選んで書かせていただきます。このブログの更新が今日を限りに途絶えてしまった場合お察しください。
 
・斑鳩の存在はあまりにも大きすぎる。
・「グレイズカウンター」の主人公・銀寄卯月の「銀寄」とは栗の品種。
・最近出たマ〇〇スのSTGは全会一致でクソゲー。
・対してサターンの「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかはキャラゲーとしてもSTGとしても完璧。
・RAYNEXさんからG.C.R.の設定を色々聞き出したので小説作成に活かします。
・Limさんと結託してRAYNEXさんを追い詰める人形使い。
・執拗にシガタケさんとねこびさんの実績を己のものとしようとするRAYNEXさん。
・サイヴァリアデルタのパケ絵は正直ダサい。
・アレスタブランチはいつ出るの?
・ねこびさん曰く「ローカライズの際に他の言語に比べてドイツ語は文章がやたらと長くなるので困る」
・お通しで出てきた人参スティックでガンヘッドの話題になるというレアイベント発生。
 
 いやー実に楽しかった!
 まずコロナのことがあってこうやって誰かと話しながら飲むという機会自体が久しぶりでしたし、そのメンバーが全員シューターというのもなかなかない機会……というか初めてのことでした。実に濃い話ができた……魂が満たされるのを感じました。
 また、なかなか直接聞くことができないSTG制作者側のお話や考え方を垣間見ることができたのも良かったと思ったと同時に、これまでお伝えしてきた作品の受け止め方は決して間違っていなかったということがわかって安心しました。
 感想というものには正解はないし、そもそも感想には正解を求めるものではないというのは当たり前です。しかし、作品の感想や受け止め方、理解の仕方があまりにも制作者側の意図と剥離した的はずれなものになってしまう可能性はあるもの。
 その点、今回実際に制作者側の方と言葉をかわすことで自分が今まで送ってきた感想や言葉は間違っていなかったということがわかったのは安心しました。
 もちろんもろもろの感想や解釈はそれぞれ異なるものですし、私が感想を書く目的は決して制作者側の意図を当てる正解当てゲームをすることではありません。しかし、今回制作者側の方々から聞くところによると、やはりろくに作品を理解しないまま心無い内容のレビューで低評価をつけるといったようなケースは多くある様子。
 私はこれまで拙いながらもたくさんの感想を書き、思い切って作者の方に送ってきました。当然、人に向ける言葉は選びますし、人に向けて言葉を放った以上その言葉には責任を持たなくてはいけません。また、口から出た言葉はそのままその人の品性と人格なので言葉は選ばなくてはいけません。
 そうして選んで書いた言葉が、こうして誰かに通じたということを確認できたのが今回の打ち上げの最大の収穫だったと思います。「言葉が通じる」って本当に大切なこと。「他人が求めている『正解』が言えた」ではなくてね。
 同人誌やゲームなどの種々の感想はすべて作者さんに送っているとは言え、直接対話しているわけではないという点においては壁打ちなんですよね。だからこそ気楽にできるという側面もあれば、だからこそ本当にこの言葉が通じているんだろうか?という側面もあります。
 なので、今回のようなこうした場で自分の言葉に対する反応が確認できると安心します。コロナのせいでいわゆるリアルイベントが大幅に減ってしまったことで逆説的にそうした場の重要性を改めて確認できたな―とも感じますね。
 と、なんだかイベントレポよりも自分語りパートが大きくなってしまったのでこの辺で。
 それでは改めまして、今回の打ち上げにお誘いくださったLimさん、打ち上げでさまざまなことを話してくださった白銀ねこびさん、シガタケさん、RAYNEXさん、イベント運営の方、一般・サークル参加の方お(疲れ様で)したッ!(体育会系挨拶)
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