以前twitterで見かけて、そういえばこういうイベントには参加したことがないな……と思い、いい機会なので参加してみるかということで行ってきました。
最近仕事が忙しくて……というよりも単なる出不精であんまり外出してなかったしな。
場所は「Loft Plus One West」。道頓堀の方にあるお店です。
そういや日本橋には宗教上の理由でよく行くんですが道頓堀には全然行ったことなかったな……。
始めていくエリアなのでちょっと早めに家を出て、会場を確認。
開場時間までコンビニのイートインで時間を潰します。
開場時間の12:30になったので会場へ。
開始まで30分ほどありましたが、席には数人すでに来ている人がいました。
会場は居酒屋形式のライブハウス、と表現すればいいんでしょうか。前方にステージがあり、その前にカウンターと客席があるという感じ。
こういう場所にはほぼ行ったことがないのでなかなか新鮮です。
さて開演時間になりましたのでイベント開始。
イベント内容は第1部から第3部、そして質疑応答と分かれており、随時休憩を取るという形で進められていきました。
まずはイベントの進行に合わせて感想を書いていきましょうか。
・第1部「うつ病はなんの病気なのか」
イベント主催のほっしー氏曰く、これについては「なにか特定のひとつの原因があるわけではない」とのこと。
器質的要因なのか精神的要因なのかは人による、とも。
ほっしー氏も「うつ病は心の病気だというとやはり『甘え』といったイメージが付きまとう」と言っていましたが確かにそうだと思います。
これについてはそもそも他者にうつ病のことを説明するのが無駄だと思っているので、あくまで自分のケースがどれに当たるのかを知っておくことが大切でしょうね。
あと言うまでもないことですが、素人診断に耳を貸す必要はないということで。
「自分のケースの原因の特定」はとても大切なことだと思います。
……と、ここで第1部で話すことが終わってしまったという衝撃の発言が。まだ開始から10分位しか経ってないんですけど……。
しかし、今回のイベントは講演会のようなお固いものではなかったので、ゆるーい進行でOKなんじゃないですかね。
・第2部「書くことは最高のメンタルハック」
これには全力で同意です。
自分の中にある考えを何らかの形でアウトプットするという行為には「自分が今持っている荷物をとりあえずその場に下ろす」効果があると考えています。
イベントでは、「日記を書くことが効果的」とも言われていました。
また、こうした行為を続けるコツは「いきなり高い目標を設定しない、ハードルを下げる」ということも言われていましたがこれにも全力同意。
創作なんかでもいきなり傑作を書こうとして動けなくなるケースは多々ありますし、武道においても力が入りすぎると体が「居着いて」しまい、やはり動けなくなるのと同じでしょう。
さらにほっしー氏は、「twitterに記録を残すことで自己肯定感を構築する」とも言っていました。また、「記録に客観性をもたせると仕事にも繋がる」とも。
このへんは今後に活かしていきたいと思います。
最近は仕事に圧迫されてたりエネルギーが不足してたりすることもあって、なかなか日記やtwitterに自分の考えを整理して書くことができてませんが、この状態だとアウトプットがないので自分の中にどんどん吐き出すべきものが溜まっていってしまうことになるでしょうね。
・第3部「私たちはどう働くべきか」
これについては思うところがたくさんありまして。
やはりに自分の場合でも、「働く=正社員でなくてはいけない」といったような固定観念がこびりついており、そのせいでかなりの時間を無駄にしたり多大なストレスを溜め込んだりしました。
現在のところはその類の思い込みからはなんとか抜け出せつつあるので、その調子でやっていきたいところです。
働き方については、まず「自分の特性を知ることが重要」とありました。
第1部での「自分のうつの原因を知る」というのもこれに入るでしょうね。遺伝子的に夜型の人間もいるとのことなので、既存の働き方に自分を合わせるのではなく、自分の特性に働き方を合わせるということが大切なんでしょう。
「道はひとつではない」→「ひとつしかないと思うから病む」というのはまさにそのとおり。うつ状態になると視野狭窄に陥るからなほんと……。
・質疑応答
任意の挙手とイベント開始前に配布されてたアンケート用紙から拾う形で質疑応答が行われました。
いろいろな質問がありましたが、ほっしー氏の回答からは個人的に得た収穫としては、「自分をコントロールしようとしない」「解決不能な問題を解決しようとしない」のふたつでしょうか。
僕もいい機会だと思ったので挙手して質問してみました。質問は「自己肯定感を高める、回復するのに有効な手段は?」
回答は、「今日あったよかったことを3つ書く」「読書」「自分がややきついと思っていることに挑戦する」の3つでした。
1つ目はすぐにでも開始可能なのでさっそくやってみようと思います。2つ目は最近頻度が落ちてきてるので、まあ無理しない範囲で。3つ目に挑戦するにはまだ気力が足りない感じなのでそこは焦らず、といったところでしょうか。
しかし現状、自己肯定感を得ることを阻んでいるのはそもそも「自己肯定感を感じられないこと」なので、これらの前にもう1ステップが必要な気もします。
……とまあイベントの進行に合わせた感想はこんな感じでしょうか。
2時間半くらいの長丁場のイベントでしたが、頻繁に休憩が挟まれたのとゆるーい雰囲気だったのがよかったと思います。
特にこの雰囲気は良かった。普通の講演会みたいな、堅苦しいとまでは言わないものの主催者がトップダウン的に話す形だと、どうしても壇上と客席の心理的距離が大きくなると思います。
しかし今回はほっしー氏も気さくな感じで話されていたので、変に緊張したりもせずに参加できたと思います。
「話を聞いた」というより「参加した」という感覚がより強かったのはこのためでしょう。
あと人数が比較的少なめだったのもよかったと思います。これが30人とか40人とかの大規模イベントだったらまただいぶ違ってたんじゃないかな。
うつでない人やうつに理解がない人はもちろんのこと、自助グループなどのうつ状態を知っている人に対してもなかなか安心して接触はできないもので、病的な内向傾向に陥りがちですが、今回のイベント参加は久しぶりにいろんな意味で「外出」できたと思います。
今後こうしたイベントがあったらまだ参加してみたいですね。