原稿は終わってもまだ残ってます冬コミ戦利品レビュー。
もう8月に入ってるんですが……。
・gift 人狼議事/再録(モ家)
こちらも冬コミの時に夢師先輩からもらった一冊。
タイトルの通り、人狼ゲームを題材とした短編小説集となっています。
TRPGのリプレイ小説的なものかな?
収録作品は書き下ろしを含めて5作。
どれも元ゲームの疑心暗鬼状態をうまく再現した作品となっていますが、特に印象的だったのは人狼側の視点から見た作品もあった点ですかね。
はぐれ人狼の生活を描いた「鬼神の横道」なんかは、人狼がただの怪物ではなく、人間とはその理を異にする生き物であるという描写が印象的でした。
そして最後に収録されている書下ろし「Gift」は、敵対する他ないはずの人間と人狼の交流が描かれていて、変則的ハッピーエンドと言った感じ。
あと個人的には昔のアメリカあたりの田舎っぽいジメッとした夜の雰囲気が好きです。
今日はここまで。