今日はポッピンQを見に行きました。
前情報ゼロで見に行ったんですが、まさかの合気使いの子がいて眼福でございました。
よもやアニメで小手返しやら腰投げを見ることになろうとは。
はい、それでは新年1発目のレビューは実はまだ残ってました、去年ゲスト参加させて頂いた「科学世紀のカフェテラス」で発行された民間伝承合同誌です。
あっ待って光り物はしまって!
・キキガタリ 秘封倶楽部民間伝承合同誌(ちょこびゐる)
日本各地に伝わる民間伝承を秘封倶楽部が暴く!というコンセプトでまとめられた合同誌です。
内容も、マンガ、小説、音楽と盛りだくさん。
せっかくだから俺はこの赤の扉を、ではなく、全13作品全レビュー行きます!
・「夢は伝承を紡ぐ」:白幡氏
有名な「龍の子太郎」の元ネタとなった伝承だそう。
昔話は基本的に寓話なわけですが、劇中でメリーと蓮子が話しているようにいろんな解釈ができて面白いですよね。
これから二人が各地の伝承に挑む、という構図で終わっているのは、合同誌の冒頭の作品としてカッチリはまってていいですね。
なにげに伝承に合わせた「源流」という言葉をチョイスしているのもステキ。
・「大○池のタキタロウ」:伊崎氏
お約束とも言える池の主モノですね。
釣りシーンの迫力がなかなか。
・「待たせるのをやめた日」:クロダオサフネ氏
こういった伝承は初めて聞きましたね。
伝承の内容にうまーく秘封のふたり、そしてマミゾウさんを絡めた構成が上手い。
この二人の距離感というか、お互いがお互いをどう思ってるかというか、いつか置いていかれるかもしれない不安の描写が好きです。
・「竜神峡」:しいにゃん氏
伝承というと昔から現代に伝わるものですが、もしかしたらこの話みたいに現代に生まれた伝承というのもあるのかもしれませんね。
・「ブラレンコ」:殿様氏
巨人の伝承は各地にありますが、こうして具体的な身長を考察するというアプローチも面白いですね。
山運んだり蹴っ飛ばして噴火させたりと、日本にはたくさんの巨人伝承がありますしねえ。
・「星を見に行きましょう」:ホタテ氏
素朴な感じの絵柄がいいなー。
この伝承も初めて知りました。井戸は異世界への入り口っぽいですよね。
・「湖の与える永遠、差し出された手」:10式戦車氏
さりでなくですが秘封倶楽部のいる時代の世界設定が書かれていてそういうのが好きな俺によし。
やっぱり秘封倶楽部はこうした「永久に変わらない今への誘惑」的なお話が似合います。
・「むすめこまだだが」:浅木原忍
今回の合同誌でもイチオシの一作。
なんと二段組の上段が津軽弁、下段が標準語という構成の作品です。
いやーこりゃ津軽弁はわからんわ。あとオチもステキ。
「秘封倶楽部根子岳に挑む!」:わたくし
実は秘封倶楽部を書くのはこれが初めてで散々悩んだ挙句、無難なところに話を着地させる方向で行きました。
だって秘封難しいんだよ……。
・「つなぎの龍」:ハンダゴテ
オリキャラを交えた作品なんですかね?
マリアベルの造形になんだか式神の城的なものを感じます。
・「秘封的民間伝承」: 伊豆ジャルゴン氏
他の作品とはまた違った角度から秘封倶楽部と民間伝承を描いた作品です。
作中の二人の会話がそれっぽくてグッド。
・「謎はいつも傍に」:あいざわ氏
ゆったりとした音色が、どこか郷愁を帯びた一曲。
老いた語り部が炉端で昔語りをしている情景が目に浮かびます。
・「睦まじき空と海」:MachiaWarks氏
東方色のよく出た一曲。EDっぽいですね。
雲にけぶる緑の山々を無双させてくれる曲です。
今日はここまで。
実は去年の紅楼夢新刊レビューがまだ残ってるとかはクチが裂けても言えません。