短時間集中のやり方を試すようになってから、いろんなことがわかってきました。
しばしば休日などで充分な時間があるのにもかかわらず作業が進まないことがあったんですが、その原因が判明。
まず休日ということで長時間作業をやろうとして、それだけのモチベーションが得られず作業が進まないというパターン。
そして同じようにたくさんの種類の作業をやろうとして目移りして作業が進まないというパターン。
確かに作業は進められるときに進めておきたいと思うものですが、そうした考えはかえって武道で言うところの「居付き」を呼び、精神的に固まってしまい、結局作業が進まなくなります。
またたくさんの作業をやろうとすると、この場合はある作業を進めていても他の作業が気になって、結局作業が進まないということになります。
これは居合でいうところの目付けが定まっていない状態だといえるでしょう。
作業というのは完成までに時間を要するものであればあるほど、綿密な計画が必要になります。
どの作業をどのくらいの期間で進めて、どういう順番で進めるのが最も効率的かというのは限られた時間をムダにしないためにも必ず考えておく必要のあることです。
しかし、それらは作業中もしくは作業前に考えることではない。これだよこれ。
まずとりかかる。
やる気が出てから行動するのでは遅いんです。逆です逆。
行動するからやる気が出るんです。これだよこれ。
そしていったん行動を始めてしまえば、あとは作業はなんとか進められるものです。
そして作業の終了を15分後、20分後というごく短い時間に設定しておくことで、集中力を欠いたままダラダラと時間だけを浪費することを防げますし、作業終了後に得られる達成感を15分後、20分後という手の届く範囲に置いておくことで容易に得られるようにする。
ここでミソなのは「作業がここまで進んだら終了」のように終了ポイントを作業内容に拠るものにしないこと。
自分の意志ややっていることとは無関係に進む「時間」に終了ポイントを設けることで、作業の終了を長引かせないのがポイントです。
そしてこれも重要なんですが、作業工程において最もハードルが高いのはいちばん最初、「作業にとりかかる段階」であることは論を俟たないでしょう。
アレですよ、冬場の朝に出勤するときに一番つらいのは布団から出るところなのと同じことです。いったん布団から出てしまえば、駅に向かう途中でやっぱ止めたと家に戻る人はいないでしょう。
それならば作業を進めるためには、その「最初のハードル」を低くすればいい。あるいは、低いものだと錯覚させればいい。
こういうことがわかってきたのは非常に大きな進歩だと思うので、次はこれを実践し、成果を出し、それによって自己肯定感を得られるようにしていこうと思います。
自分で発見した考えに基づいた行動で客観的にも認識可能な実績が得られれば、低い自己評価をなんとか修正することが出来るはず。