A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

一次創作と二次創作の違を考える。

2007-10-17 22:23:29 | 小説の書き方
などと題していても続きがあるかどうかはゴッドミソスープ、人形使いです。

さて、今回は大塚英志「キャラクター小説の書き方」を読みながらプロットを練っていたときに思ったことです。
あ、ちなみに上記の本とは全然関係ない内容です。

一次創作、すなわちオリジナルと二次創作は大きく違います、当然ですけど。
そのもっとも大きな違いはまず、一次創作では登場する設定、キャラクターは筆者が作ったものであるので、予想外の動きを始めることはあるにせよ本質的には全ての要素は作者にとっては既知のものであり作者はその全てを把握しているのに対し、二次創作では元ネタが必ず存在するため、設定、キャラは筆者によって全て把握されていない、という点。
つまり、一次創作と二次創作とでは、キャラ・設定造りにおけるスタート地点が全く違うと思うのだわ。
と、こう書くと、あらかじめキャラ・設定がある二次創作の方がゴールに近いスタート地点なんじゃないか、と思う人はいないだろうか。
さらに言うなら、二次創作は他人が作ったキャラ・設定を使ってラクをしてるんじゃないかと思う人はいやしないだろうか?
二次創作という行為に対して良い感情を抱いていない人の多くは、上記のよう考えがあるんじゃないだろうか。
だがちょっと待って欲しい。
他者が作ったキャラ・設定を使うことは、そんなにラクなことだろうか?
自分の手によらないキャラ・設定を使うにはまず、そのキャラ・設定の把握から始めなければならない。
なぜなら他者の作ったキャラ・設定は筆者にとって未知のものだからだ。
では、資料を漁ったり元ネタを繰り返し鑑賞したりして十分にキャラ・設定を把握すればそれでOKだろうか?
答えは否。
それでは元ネタの把握は出来ていても、それ以外の要素を盛り込むことが出来ないからだ。
それでは元ネタをトレースしただけの話しか書けない。
東方界隈で度々上がる「公式設定遵守」の話題に関して僕が反対なのは上記の理由によるものだ。
すでに元ネタで語られていることを再度語られても何の面白みも感じない。
ではどうすればいいいか?
次に把握すべきは、自分自身がそのキャラ・設定に対してどういう考えを抱いているかであると僕は考える。同時にこれこそが二次創作の核であるとも思う。
ここまで把握してようやく他者の作ったキャラ・設定を使える段階に到達できると言える。
さらにはバリエーションを出すため=元ネタで語られていないことを語るためにIFを盛り込む。あるいはAfter、Befor、その他にはWhyなんてのもアリだろう。
このように、一次創作と二次創作はその構築過程(というよりスタート地点)が全く違うものなのだ……と仕事中に考えてましたすいません。
あと二次創作を一次創作と比べて一段下に見てる人が少なからず居るようだけど、他者の作ったキャラや設定を間借りしてるだけのような作品だけが二次創作全てではないんだよと言いたくもあった。
一次創作と二次創作については他にも言いたいことがたくさんあるのでまた書くかも。
コメント (5)
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