公園から古い通りをてくてく行くと、
左前方に見えてくる木々が春日神社です。
この名前の神社もよくありますねえ。
そしてしばらく行くと、
道はちょっと高い所へとつながっていきます。
そして、ここに今回のほっつきで
2番目に興味のあった、
山城地方最大の前方後円墳があります。
現在JR奈良線が走っている谷は、
「椿井大塚山古墳」の後円
の部分をすぱっと突き抜けた谷です。
昭和28年に古墳であることが
確認されたそうです。
出土したのは最多の三角縁神獣鏡32面で、
3世紀ころの古墳です。
邪馬台国の時代ですね。
後円は山の高台を利用して
作られています。
被葬者は副葬品などや、
このあたりに「船戸」の地名があるところから、
木津川の港の管理者だったのではないか
という説が有力だそうです。
では史跡のほうに上がっていってみましょう。
道をエッチラオッチラ上っていきますと、
途中にあった家の中から女性に
「古墳上がるの?気を付けて」
と優しい声が上がりました。
道は線路のそばをこんな風に
上がっていきます。
確かに急な道です。
そうして上がりきったところからは、
山城の景色が一望でしたな。
また邪馬台国所在地説とも関連して
見られている遺跡であり、
多くが破壊されているけれども
重要な遺跡ではあったようです。
古墳から離れていくときは
こんな前方部を通り抜けている道路
も超えていきます。
これらをするすると歩いていきますと
前方に広くてベンチもある公園が
見えてきましたので
さあ、ここで食事にしましょう。
持参のおにぎりと、
コンビニで買った担々麺です。
ガスコンで湯を沸かしてますと、
パトロールバイクに乗った警察官が
にらんでいきます。
え~、べつに火のことなんか
何も書いてないけど・・・と
思いつつ見てると通り過ぎてゆきました。
そしてちょうど公園の裏の溝に
タチションしようとしてたら
またパトカーが来て通っていきましたので、
こりゃあいかんなあとあきらめました。
もし「おい、お前タチションしてたなあ」
と怒られたら無実を指定しないといけません。
溝の水を「DNA鑑定やってくれ~」と叫びましょうか。
その後も食事をしていましたが、
何度もパトカーやパトロールバイクが
横を通っていきます。
「船越さん、事件ですよ~」。
気にしながら食事を終え、
また歩いていきますと
ようやく事情が分かりました。
歩いて数分のところで
事件が起こっていたのでした。
ある家の前に「keep out」の
黄色いテープが張られ、
家の人がしゃがみこんでおられました。
誰かに襲われたんでしょうか。
それとも空き巣泥棒でしょうか。
まさか、「殺し」
ジャジャジャーン
先から警察官がうろうろしているのは
そのための周辺捜査
だったんでしょうねえ。
何度かにらまれましたが、
たぶん犯人とは服装なんかも違うんでしょう。
もし一緒の色合いの服装だったりしてたら
ややこしいことになっていたかもしれませんねえ。
そのあとも、歩きながら
「ああこのビャクシンはでかいな」
とか思いながらも、
街をうろうろしている警察官に
注目されながら街道をぶらぶらほっついていると、
ようやく「上狛(かみこま)」駅に到着です。
ここからは、当初最初にスタート地点と
目標にしていた「玉水(たまみず)」駅へと引き返します。
電車はタイミングよくすぐに来ました。
乗ると、結構座席に外国人が座っています。
奈良~京都間の路線ですから、
旅好きな外国人にとっては
ゴールデンラインですねえ。
椿井大塚山古墳の谷を通り抜け、
棚倉駅も過ぎて
約10分で玉水に到着です。
ここからは、間もなく桜祭りが
おこなわれる予定の
玉川をさかのぼりつつ、
大和街道へと向かいます。
途中、またパトカーとすれ違ったりして、
「あいつさっきのやつやないか」
と不審に思われそうやなと心配しながら、
はらはらと進んでいきます。
続く