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夢の三競演2017

2017年12月25日 | Live Theater
12月25日『夢の三競演2017~三枚看板・大看板・金看板~』TBS赤坂ACTシアターにて。
桂文珍さん、桂南光さん、笑福亭鶴瓶さんという上方落語界の人気スターが一堂に会し、年に1度の三人会を繰り広げる『夢の三競演』。笑福亭鶴瓶さんが本格的に落語を始めるきっかけともなったこの会も、今年で14回目、東京では4回目を数え、いまや冬の風物詩ともなっています。その年の集大成に相応しい高座で楽しませてくれるお三方。まずは開口一番、笑福亭鉄瓶さんの"明石飛脚"、"雪隠飛脚"、"うわばみ飛脚"の通し話。各々のサゲは、"走るより寝てたほうが早い"、"近道をしよった"、"しもた~褌しとけばよかった"。『夢の三競演』の前座として、観客をこれでもかとじらすにぴったりでした。さあ『夢の三競演』口開けは、鉄瓶さんの師匠、笑福亭鶴瓶さんの"妾馬"。サゲは"鶴の一声"で、ご自身のお名前になぞったのでしょうか。ぐずぐずの八五郎は鶴瓶さんにお似合い。桂南光さんは"抜け雀"。この話、もっぱらのサゲは"親に駕籠をかかせた"ですが、そこは南光さん。この日のサゲは"天狗になってはならない"、職業に貴賤なき現代版のサゲでした。さて満を持しての登場、桂文珍さんは、"へっつい幽霊"を。"御足の無いのはもともとじゃわい"というサゲも文珍さんならではでしょうか。どの落語のサゲも、あっさりと余韻を楽しむのが落語の醍醐味。サゲの列挙だけでは話の面白さは伝わりませんが、逆転発想であらすじが辿れます。ここでは備忘録として止めおきます。今を煌めくお三方の渾身の一席を十二分に堪能した聖夜の落語会でした。クリスマスナイトの最後は"大阪締め"で。では「打ちまーしょ」(パンパン)、「もうひとつせー」(パンパン)、「祝(いお)うて三度」(パパンパン)。ほなよいお年を。



 夢の三競演 2017 ~ 三枚看板 大看板 金看板 ~

      12月25日 TBS赤坂ACTシアター

  (開口一番)
   笑福亭 鉄瓶   〝明石飛脚〟

   笑福亭 鶴瓶   〝妾 馬〟

   桂 南光      〝抜け雀〟

  (仲入り)
   桂 文珍      〝へっつい幽霊〟 

                三味線  内海 英華
                太鼓   林家 うさぎ
                笛     桂 あさ吉  




桂 文珍 さん

今年の2月、文珍さんは第17回「ビートたけしのテンターティンメント賞・日本券\大賞」を受賞。たけしさんから「今の落語家で新作も古典も一番うまい」との評価をちょうだいしました。



桂 南光 さん

南光さんの文楽熱はいよいよ燃え上がっています。一方でジャズを楽しみ、美術館で目の保養につとめ、ワインを傾け、美味しい料理を楽しむグルメで、五感をフルに使って情報を仕入れています。



笑福亭 鶴瓶 さん

新しいものに興味津々の鶴瓶さんは、今年の9月からインスタグラムを始めました。ムロツヨシさんに勧められ酔った勢いでスタートしたのだそうですが、フォロワー数は既に24万人とのこと。



笑福亭 鉄瓶 さん

鶴瓶門下の十一番弟子の鉄瓶さん。「てつびん」ではなく「てっぺい」とお読みください。2001年2月入門の中堅で、大阪だけでなく東京でも会を開いている前途有望な存在です。







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